2024年– date –
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心臓壁の構造
心臓の壁は心内膜・心筋層・心外膜の3層からなります。心臓は血管系へと続くものなので、血管壁の3層構造と基本的な構成はよく似ています。 心内膜は血管内皮と同じ単層扁平上皮です。 中膜に相当する部位としては心筋層です。左心室が最も強い収縮を必要... -
心タンポナーデ
湿性心膜炎などで心膜腔に大量の液体が貯留すると、心臓が圧迫され収縮はできても拡張が困難となり、拍出量が減少し循環不全が起きます。これを心タンポナーデといいます。 心タンポナーデでは静脈還流が阻害されることにより、静脈圧が時間の経過とともに... -
線維性心膜と漿膜性心膜
心臓は胸郭の中で2層の心膜よりなる心嚢に被われて存在しています。 心膜の内層は漿膜性心膜といい、心臓を包む水座布団のような構造をしています。心臓壁を直接被っているのが臓側板といい、上行大動脈や肺動脈幹の基部で折れ返り、壁側板へと移行します... -
胸郭と心臓の位置関係(心尖部は左第5肋間-鎖骨中線付近)
心臓はイチゴのような形で、下部の尖っているところ心尖、上部の太い血管が出入りしている部分が心底といいます。 心臓自体は胸郭のほぼ中央に位置し、心尖部が左に偏っています。心尖部は左の第5肋間で鎖骨中線付近に位置します。 心尖部の位置は... -
肺動脈・肺静脈の枝分かれ
こちらは心臓に出入りする肺動脈・肺静脈とその枝を丁寧に剖出した図です。 まず位置関係で大切なのは、心臓に出入りする血管で一番手前に位置するものは肺動脈幹です。 心臓は上が心房、下が心室で、さらに左右に分かれていますが、肺動脈が一番手前なの... -
心臓と肺
<前面からの観察> 縦隔:左右の肺に挟まれた領域。 心臓は縦隔の中部に位置。 心臓は心嚢という膜に被われる。 外側は線維性心膜、内側は漿膜性心膜。 縦隔の区分:心臓を基準(縦隔中部)に上、前、後で区分。 縦隔上部:左右の腕頭静脈、上大静... -
心臓は血液循環の中心
心臓は血液を送り出すポンプとして働く血液循環の中心臓器です。 まず全体をとおして見て、右心が静脈血、左心が動脈血だということを抑えると理解しやすいです。 そして心房は血液を受け取る場所、心室が血液を送り出す場所となります。 -
心臓(右心と左心、心房と心室)
心臓は ・右心は静脈血、左心は動脈血が流れる ・心房は血液を受け取る、心室は血液を送りだす これをまず理解することがコツです。 心臓はイチゴのような形で、下部の尖っているところ心尖、上部の太い血管が出入りしている部分が心底といいます。