学習トップ理由で解く 生理学第13章 ▸ G. 平衡感覚 / Q0907

理由で解く 生理学

Q0907 感覚

出典:鍼灸 第19回(2011) 問題44
問題
内耳で上下方向の直線加速度を検出するのはどれか。
選択肢
1 蝸牛管
2 球形嚢
3 卵形嚢
4 半規管
解答
正解2(球形嚢)
解説
✗ 1. 誤り
蝸牛管
蝸牛管は蝸牛内の管状構造でコルチ器(有毛細胞)を含み、音の振動を電気信号に変換する聴覚器官である。加速度の検出には関与しない。
✓ 2. 正しい
球形嚢
球形嚢は内耳の前庭に位置する耳石器であり、主に上下方向(垂直方向)の直線加速度や頭の傾きを検出する。平衡斑の有毛細胞上の耳石膜に平衡砂(耳石)が載っており、垂直方向の加速度や重力により耳石が移動して有毛細胞を刺激する。エレベーターで上下する際の感覚がその例である。
✗ 3. 誤り
卵形嚢
卵形嚢は同じく耳石器であるが、主に水平方向の直線加速度(前後・左右方向)を検出する。
✗ 4. 誤り
半規管
半規管は3つの管が互いに直交し、回転加速度(角加速度)を検出する。直線加速度ではない。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「球は落ちる(垂直=上下)」「卵は転がる(水平=前後左右)」と動きのイメージで覚える。問889と同テーマであり、「回転=半規管」「直線=耳石器(卵形嚢・球形嚢)」の区分も押さえる。
  • 関連知識: 宇宙空間(無重力)では耳石器が正常に機能せず空間識失調が生じる。良性発作性頭位めまい症は耳石の迷入が原因である。
  • よくある間違い: 球形嚢と卵形嚢の担当方向を逆に覚えやすい。「球=垂直(球が落ちる方向)」で覚える。
  • 教科書では「b.前庭器官と伝導路」の範囲に該当する。
解説画像
鍼灸 第19回(2011) 問題44|内耳で上下方向の直線加速度を検出するのはどれか。 解説図
鍼灸 第19回(2011) 問題44|内耳で上下方向の直線加速度を検出するのはどれか。
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