学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ N. 自律神経系 / Q0717

理由で解く 生理学

Q0717 神経

出典:鍼灸 第19回(2011) 問題43
問題
心筋の特徴として正しい記述はどれか。
選択肢
1 骨格筋より不応期が長い
2 強縮する
3 体性神経により支配されている
4 絶縁伝導する
解答
正解1(骨格筋より不応期が長い)
解説
✓ 1. 正しい
骨格筋より不応期が長い
心筋は骨格筋に比べて不応期が非常に長く、活動電位の持続時間とほぼ同じ約200〜300msである。この長い不応期があるため、次の刺激が来ても反応できず、結果として強縮(テタヌス)を起こさない。これにより心臓は規則的な収縮・弛緩のリズムを維持でき、ポンプ機能が保たれる。
✗ 2. 誤り
強縮する
心筋は不応期が長いため強縮(テタヌス)を起こさない。骨格筋では高頻度の刺激で強縮が生じるが、心筋ではこれが起こらない点が重要な違いである。
✗ 3. 誤り
体性神経により支配されている
心筋は自律神経(交感神経・副交感神経)により支配されており、体性神経支配ではない。ただし心筋は自律的に拍動する自動能を持つ。
✗ 4. 誤り
絶縁伝導する
心筋は介在板(ギャップ結合)を介して興奮が細胞間を伝播する機能的合胞体であり、絶縁伝導ではない。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「心筋は不応期が長い→強縮しない→規則的に拍動」の因果関係を一連の流れで覚える。
  • 関連知識: 心筋の自動能は洞房結節がペースメーカーとして機能することで実現される。問578・631・640でも心筋の特徴が出題されている。
  • よくある間違い: 「心筋は自律神経支配だから自分では動けない」と誤解しやすいが、心筋は固有の自動能を持ち、自律神経は心拍数や収縮力の調節を行うにすぎない。
  • 教科書では「j.自律神経の関与する反射」の範囲に該当する。
比較表
特徴 心筋 骨格筋
不応期 長い(200〜300ms) 短い(1〜2ms)
強縮 起こさない 起こす
神経支配 自律神経 体性神経
興奮伝播 機能的合胞体(介在板) 各線維が独立
自動能 あり なし
解説画像
鍼灸 第19回(2011) 問題43|心筋の特徴として正しい記述はどれか。 解説図
鍼灸 第19回(2011) 問題43|心筋の特徴として正しい記述はどれか。
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