学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ N. 自律神経系 / Q0718

理由で解く 生理学

Q0718 神経

出典:あマ指 第20回(2012) 問題43
問題
膀胱収縮を起こす神経はどれか。
選択肢
1 大腿神経
2 迷走神経
3 陰部神経
4 骨盤神経
解答
正解4(骨盤神経)
解説
✗ 1. 誤り
大腿神経
大腿神経は下肢の運動・感覚に関与する体性神経であり、膀胱とは無関係である。
✗ 2. 誤り
迷走神経
迷走神経は頭頸部・胸腹部の広範な臓器を支配する副交感神経であるが、骨盤臓器(膀胱・直腸・生殖器)には分布しない。骨盤臓器の副交感神経支配は骨盤神経が担う。
✗ 3. 誤り
陰部神経
陰部神経は体性神経であり、外尿道括約筋を支配して随意的な排尿の抑制に関与する。排尿筋(膀胱平滑筋)の収縮には関与しない。
✓ 4. 正しい
骨盤神経
骨盤神経(骨盤内臓神経)は仙髄(S2〜S4)由来の副交感神経であり、膀胱排尿筋を収縮させて排尿を促進する。排尿反射では、膀胱壁の伸展受容器からの求心性信号が仙髄の排尿中枢(および橋の排尿中枢)に伝わり、骨盤神経を介して排尿筋が収縮し、同時に内尿道括約筋が弛緩して排尿が起こる。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「骨盤の"こつ"は排尿」と覚える。また排尿に関わる3つの神経を「骨盤神経(副交感=排尿筋収縮)、下腹神経(交感=排尿筋弛緩)、陰部神経(体性=外括約筋の随意調節)」とセットで整理する。
  • 関連知識: 橋の排尿中枢(バリントン核)は排尿反射を統合的に調節している。問716(排尿時に起こること)とも関連が深い。
  • よくある間違い: 迷走神経が全身の副交感神経を担うと誤解しやすいが、迷走神経は骨盤臓器には分布しない。骨盤臓器の副交感神経は骨盤神経(仙髄S2〜S4由来)である。
  • 教科書では「j.自律神経の関与する反射」の範囲に該当する。
比較表
神経 種類 排尿への作用
骨盤神経 副交感神経(S2-4) 排尿筋収縮(排尿促進)
下腹神経 交感神経(T12-L2) 排尿筋弛緩・内括約筋収縮(蓄尿)
陰部神経 体性神経(S2-4) 外括約筋の随意的収縮(排尿抑制)
解説画像
あマ指 第20回(2012) 問題43|膀胱収縮を起こす神経はどれか。 解説図
あマ指 第20回(2012) 問題43|膀胱収縮を起こす神経はどれか。
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