学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ N. 自律神経系 / Q0719

理由で解く 生理学

Q0719 神経

出典:あマ指 第20回(2012) 問題44
問題
副交感神経の働きで正しい組合せはどれか。
選択肢
1 心臓 - 心拍数増加
2 気道 - 気管支筋弛緩
3 胃 - 平滑筋収縮
4 膀胱 - 排尿筋弛緩
解答
正解3(胃 - 平滑筋収縮)
解説
✗ 1. 誤り
心臓 - 心拍数増加
副交感神経(迷走神経)は心臓に対して心拍数を減少(徐脈)させる。心拍数増加は交感神経のβ1受容体を介した作用である。
✗ 2. 誤り
気道 - 気管支筋弛緩
副交感神経は気管支平滑筋を収縮させて気道を狭窄させる。気管支筋弛緩(気道拡張)は交感神経β2受容体の作用である。
✓ 3. 正しい
胃 - 平滑筋収縮
副交感神経(迷走神経)は胃の平滑筋を収縮させて蠕動運動を促進する。副交感神経の興奮によりアセチルコリンが放出され、胃酸分泌の促進と胃壁平滑筋の収縮が同時に起こる。副交感神経は消化吸収を促進する「休息と消化(rest and digest)」の神経であり、消化管全般の運動と分泌を亢進させる。
✗ 4. 誤り
膀胱 - 排尿筋弛緩
副交感神経は膀胱排尿筋を収縮させて排尿を促進する。排尿筋弛緩は交感神経(下腹神経)の作用である。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 副交感神経は「消化管は"動かす"、心臓は"落ち着かせる"」と覚える。選択肢の中で消化管の運動促進(収縮)だけが副交感神経の作用と一致する。
  • 関連知識: 副交感神経の節後線維の伝達物質はアセチルコリンであり、ムスカリン受容体(M受容体)に作用する。問714・654でも自律神経の作用が出題されている。
  • よくある間違い: 膀胱排尿筋の副交感神経作用を「弛緩」と混同しやすい。副交感神経は排尿筋を「収縮」させて排尿を促す。
  • 教科書では「h.自律神経系の神経伝達物質と受容体」の範囲に該当する。
比較表
器官 交感神経 副交感神経
瞳孔 散大 縮小
心拍数 増加 減少
気管支 拡張 収縮
消化管運動 抑制 促進(収縮)
消化液分泌 抑制 促進
膀胱(排尿筋) 弛緩 収縮
血管 収縮 (支配少ない)
汗腺 促進 --
解説画像
あマ指 第20回(2012) 問題44|副交感神経の働きで正しい組合せはどれか。 解説図
あマ指 第20回(2012) 問題44|副交感神経の働きで正しい組合せはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 生理学
App Store入手