学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ N. 自律神経系 / Q0731

理由で解く 生理学

Q0731 神経

出典:あマ指 第22回(2014) 問題44
問題
副交感神経活動の亢進による反応で正しいのはどれか。
選択肢
1 毛様体筋弛緩
2 心拍数増加
3 グリコーゲン合成
4 直腸平滑筋弛緩
解答
正解3(グリコーゲン合成)
解説
✗ 1. 誤り
毛様体筋弛緩
毛様体筋は副交感神経刺激により収縮し、水晶体が厚くなって近見調節(近くを見る)が起こる。弛緩ではなく収縮が正しい。
✗ 2. 誤り
心拍数増加
副交感神経(迷走神経)の活動亢進により心拍数は減少する。心拍数の増加は交感神経の作用である。
✓ 3. 正しい
グリコーゲン合成
副交感神経活動の亢進により、肝臓でのグリコーゲン合成が促進される。副交感神経は「安静・消化・蓄積」の方向に作用し、食後にインスリン分泌を促進してグルコースをグリコーゲンとして貯蔵する方向に働く。一方、交感神経はグリコーゲン分解を促進してエネルギー動員を行う。
✗ 4. 誤り
直腸平滑筋弛緩
直腸平滑筋は副交感神経により収縮し、排便が促進される。弛緩ではなく収縮が正しい。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 副交感神経は「食べて休む(Rest & Digest)」の神経。グリコーゲン合成=エネルギーを蓄える=休息モードと連想する。
  • 関連知識: 交感神経は逆にグリコーゲン分解(グリコゲノリシス)を促進し、血糖値を上昇させる。この対比は内分泌系のインスリン(蓄積)とグルカゴン(動員)の関係にも対応する。
  • よくある間違い: 毛様体筋と直腸平滑筋の「収縮」と「弛緩」を逆にしてしまうこと。副交感神経は消化管系では「収縮・促進」方向に作用することを覚える。
  • 教科書では「j.自律神経の関与する反射」の範囲に該当する。
比較表
器官 交感神経 副交感神経
瞳孔 散大 縮小
心拍数 増加 減少
気管支 拡張 収縮
消化管運動 抑制 促進
消化液分泌 抑制 促進
膀胱(排尿筋) 弛緩 収縮
血管 収縮 (支配少ない)
汗腺 促進
解説画像
あマ指 第22回(2014) 問題44|副交感神経活動の亢進による反応で正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第22回(2014) 問題44|副交感神経活動の亢進による反応で正しいのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 生理学
App Store入手