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理由で解く 生理学

Q0732 神経

出典:鍼灸 第12回(2004) 問題45
問題
副交感神経の活動亢進で誤っているのはどれか。
選択肢
1 気管支筋弛緩
2 唾液腺分泌
3 肝臓グリコーゲン合成
4 涙腺分泌
解答
正解1(気管支筋弛緩)
解説
✓ 1. 誤り
気管支筋弛緩
副交感神経活動亢進時、気管支平滑筋は収縮する(弛緩ではない)。気管支の弛緩(拡張)は交感神経β2受容体の刺激による作用である。気管支喘息では副交感神経の亢進や過敏性により気管支が収縮・狭窄し、呼吸困難を引き起こす。β2刺激薬が気管支拡張薬として使用される。
✗ 2. 正しい
唾液腺分泌
副交感神経は唾液腺を刺激し、漿液性で量の多い唾液の分泌を促進する。
✗ 3. 正しい
肝臓グリコーゲン合成
副交感神経は肝臓でのグリコーゲン合成を促進し、エネルギーの蓄積に働く。
✗ 4. 正しい
涙腺分泌
副交感神経は涙腺を刺激し、涙液の分泌を促進する。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 副交感神経は「管を縮める」方向に作用する(気管支収縮・瞳孔縮小・消化管収縮)。交感神経は「戦うために息を吸いやすくする」ので気管支を拡張すると覚える。
  • 関連知識: 気管支喘息の治療にはβ2刺激薬(サルブタモールなど)や抗コリン薬(イプラトロピウムなど)が用いられる。副交感神経亢進による分泌促進(唾液・涙液・消化液)は「Rest & Digest」の一環である。
  • よくある間違い: 気管支の「弛緩」を副交感神経の作用と誤解すること。副交感神経は気管支を「収縮」させ、交感神経(β2受容体)が「弛緩」させる。
  • 教科書では「h.自律神経系の神経伝達物質と受容体」の範囲に該当する。
比較表
器官 交感神経 副交感神経
瞳孔 散大 縮小
心拍数 増加 減少
気管支 拡張(β2) 収縮
消化管運動 抑制 促進
消化液分泌 抑制 促進
膀胱(排尿筋) 弛緩 収縮
血管 収縮(α1) (支配少ない)
汗腺 促進 —
解説画像
鍼灸 第12回(2004) 問題45|副交感神経の活動亢進で誤っているのはどれか。 解説図
鍼灸 第12回(2004) 問題45|副交感神経の活動亢進で誤っているのはどれか。
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