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理由で解く 生理学

Q0731 神経

出典:あマ指 第11回(2003) 問題52
問題
副交感神経活動の亢進による反応で正しいのはどれか。
選択肢
1 毛様体筋弛緩
2 心拍数増加
3 グリコーゲン合成
4 直腸平滑筋弛緩
解答
正解3(グリコーゲン合成)
解説
✗ 1. 誤り
毛様体筋弛緩
毛様体筋は副交感神経刺激により収縮し、水晶体が厚くなって近見調節(近くを見る)が起こる。弛緩ではなく収縮が正しい。
✗ 2. 誤り
心拍数増加
副交感神経(迷走神経)の活動亢進により心拍数は減少する。心拍数の増加は交感神経の作用である。
✓ 3. 正しい
グリコーゲン合成
副交感神経活動の亢進により、肝臓でのグリコーゲン合成が促進される。副交感神経は「安静・消化・蓄積」の方向に作用し、食後にインスリン分泌を促進してグルコースをグリコーゲンとして貯蔵する方向に働く。一方、交感神経はグリコーゲン分解を促進してエネルギー動員を行う。
✗ 4. 誤り
直腸平滑筋弛緩
直腸平滑筋は副交感神経により収縮し、排便が促進される。弛緩ではなく収縮が正しい。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 副交感神経は「食べて休む(Rest & Digest)」の神経。グリコーゲン合成=エネルギーを蓄える=休息モードと連想する。
  • 関連知識: 交感神経は逆にグリコーゲン分解(グリコゲノリシス)を促進し、血糖値を上昇させる。この対比は内分泌系のインスリン(蓄積)とグルカゴン(動員)の関係にも対応する。
  • よくある間違い: 毛様体筋と直腸平滑筋の「収縮」と「弛緩」を逆にしてしまうこと。副交感神経は消化管系では「収縮・促進」方向に作用することを覚える。
  • 教科書では「j.自律神経の関与する反射」の範囲に該当する。
比較表
器官 交感神経 副交感神経
瞳孔 散大 縮小
心拍数 増加 減少
気管支 拡張 収縮
消化管運動 抑制 促進
消化液分泌 抑制 促進
膀胱(排尿筋) 弛緩 収縮
血管 収縮 (支配少ない)
汗腺 促進 —
解説画像
あマ指 第11回(2003) 問題52|副交感神経活動の亢進による反応で正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第11回(2003) 問題52|副交感神経活動の亢進による反応で正しいのはどれか。
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