学習トップ / 理由で解く 生理学 / 第7章 ▸ C. 尿生成 / Q0415
理由で解く 生理学
高温環境下で体温を保とうとするとき、からだは「熱を逃がす反応」と「失われる水と塩分を守る反応」をそろって起こす。発汗・皮膚血管の拡張・アルドステロン分泌の増加はいずれも実際に起こるが、バゾプレッシン(抗利尿ホルモン)は発汗で水を失うほど分泌が増えるので、「分泌の減少」は起こりにくく2が正解となる。
高温環境ではまず皮膚の血管が広がって皮膚に流れる血液を増やし、体内の熱を体表から逃がす。それでも足りなければ汗をかき、汗が蒸発するときに熱を奪わせて体温を下げる。ただし発汗は水とナトリウムを同時に失う行為でもあり、高度な発汗が続くと体液量が減って細胞外液は高浸透圧(濃い状態)になる。この状態では口渇が強まるとともに、下垂体後葉から出るバゾプレッシン(抗利尿ホルモン)の分泌が促され、腎で水の再吸収が進んで尿量が減る。ナトリウムを保つ側は副腎皮質から出るアルドステロンが担い、その分泌が増えることで腎からのナトリウム喪失を抑える。なお、大量に汗をかいたあとに水だけを補給すると、今度は細胞外液が低張となるナトリウム欠乏の脱水症(二次的脱水症)となり、このときは逆に抗利尿ホルモンの分泌が抑制される。ただしこれは水分の補給の仕方によってあとから生じる段階の話であり、高温環境に置かれたときの体温・体液調節反応そのものとは分けて覚える。つまり「放熱を増やす反応(発汗・皮膚血管拡張)」と「体液を守る反応(バゾプレッシン増加・アルドステロン増加)」はセットで動くと理解しておくと、この型の問題は迷わない。
| 高温環境下の反応 | 担い手 | 目的 | 方向 |
|---|---|---|---|
| 皮膚血管の拡張 | 自律神経性の血管調節 | 皮膚血流を増やして体表から熱を逃がす | 起こる |
| 発汗 | 汗腺 | 汗の蒸発(気化熱)で体温を下げる | 起こる |
| バゾプレッシン(抗利尿ホルモン)分泌 | 下垂体後葉 | 水の再吸収を進めて尿量を減らし、体液量を保つ | 増加する(減少は起こりにくい) |
| アルドステロン分泌 | 副腎皮質 | ナトリウムの再吸収を進めて電解質と体液量を保つ | 増加する |

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