学習トップ理由で解く 生理学第1章 ▸ C. 物質代謝 / Q0035

理由で解く 生理学

Q0035 生理学の基礎

出典:あマ指 第15回(2007) 問題34
問題
脂質について正しい記述はどれか。
選択肢
1 水溶性物質である。
2 細胞膜を構成する材料とならない。
3 グリセリンはβ 酸化されてATPを産生する。
4 酵素で分解されて脂肪酸とグリセリンになる。
解答
正解4(酵素で分解されて脂肪酸とグリセリンになる。)
解説
✗ 1. 誤り
水溶性物質である。
脂質は水に溶けない脂溶性物質である。脂質に溶けやすい物質は比較的膜を通りやすい。脂質自体が水溶性ではないことが前提となっている。
✗ 2. 誤り
細胞膜を構成する材料とならない。
細胞膜はタンパク質と脂質(主にリン脂質)よりなる。リン脂質は細胞膜の主要構成成分(リン脂質二重層)である。
✗ 3. 誤り
グリセリンはβ 酸化されてATPを産生する。
β酸化されるのはグリセリンではなく脂肪酸である。グリセリンは解糖系に入って代謝される。
✓ 4. 正しい
酵素で分解されて脂肪酸とグリセリンになる。
中性脂肪(トリグリセリド)はリパーゼなどの酵素によって加水分解され、脂肪酸とグリセリン(グリセロール)に分解される。異化作用によってエネルギーを取り出す材料は「主として糖質と脂質」。脂質は重要なエネルギー源である。分解された脂肪酸はβ酸化を経てATP産生に利用される。
ポイント
  • 脂質の3つの要点: (1)脂溶性、(2)細胞膜の主成分(リン脂質二重層)、(3)酵素分解で脂肪酸+グリセリンになる
  • 覚え方のコツ: 「脂肪酸がβ酸化、グリセリンは解糖系」と分解後の行き先を対で覚える
  • 関連知識: 細胞膜のリン脂質が疎水基を内側にして二重層を形成する。
  • よくある間違い: β酸化の対象を「グリセリン」と混同しやすいが、正しくは「脂肪酸」である
解説画像
あマ指 第15回(2007) 問題34|脂質について正しい記述はどれか。 解説図
あマ指 第15回(2007) 問題34|脂質について正しい記述はどれか。
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