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理由で解く 作業療法士

QO61P017 作業療法評価学

出典:第61回作業療法士国家試験(2026)午後 問17
問題
25歳の女性。会社員。細かいことにこだわる性格。3年前から「自分の手が汚れている」と思い、繰り返し手を洗うようになった。最近は「大切なものを捨てたのではないか」と思うようにもなり、ゴミ箱を3時間かけて点検している。仕事に遅刻するようになったため、精神科を受診した。この患者にみられるのはどれか。
選択肢
1 視線恐怖
2 不合理さの自覚
3 フラッシュバック
4 孤立無援になることへの恐れ
5 死んでしまうのではないかという恐れ
解答
正解2(不合理さの自覚)
解説

汚染への強迫観念と洗浄・確認の強迫行為が特徴。患者自身が『やりすぎ・不合理』とわかっていながらやめられない(不合理さの自覚)のが強迫症の要点。

本例は『手が汚れている』という汚染強迫観念に基づく過剰な手洗い、『大切なものを捨てたのでは』という確認強迫観念に基づく長時間のゴミ箱点検を示し、強迫症(強迫性障害)の典型像である。強迫症では強迫観念・強迫行為が過剰で不合理だと患者自身が自覚しており(自我違和的)、それでもやめられず苦痛や生活支障(遅刻)を生じる。この『不合理さの自覚』が診断的特徴であり、選択肢2が正しい。他の症状はそれぞれ社交不安症・PTSD・分離不安/依存・パニック症などに対応し、本例には合致しない。

✗ 1. 誤り
視線恐怖
視線恐怖は社交不安症(対人恐怖)でみられる症状で、本例には認めない
✓ 2. 正しい
不合理さの自覚
強迫症では強迫観念・行為が不合理・過剰と自覚されつつやめられない。本例に合致
✗ 3. 誤り
フラッシュバック
フラッシュバックはPTSDの再体験症状で、本例には認めない
✗ 4. 誤り
孤立無援になることへの恐れ
孤立無援になることへの恐れは分離不安や依存性の特徴で、本例には合致しない
✗ 5. 誤り
死んでしまうのではないかという恐れ
死んでしまうのではという恐れはパニック発作時にみられ、本例には認めない
ポイント
  • 強迫症=強迫観念(汚染・確認)+強迫行為(洗浄・確認)
  • 不合理さの自覚(自我違和性)が特徴
  • 生活・仕事への支障をきたす
比較表
各症状と対応する主な疾患
症状主な疾患
不合理さの自覚強迫症
視線恐怖社交不安症
フラッシュバックPTSD
死ぬのではという恐れパニック症
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