学習トップ理由で解く 作業療法士第12章 ▸ 一般 / QO61A042

理由で解く 作業療法士

QO61A042 作業療法治療学

出典:第61回作業療法士国家試験(2026)午前 問42
問題
ICD-10の分類で、成人期において精神年齢が10歳なのはどれか。
選択肢
1 境界知能〈境界レベル〉
2 軽度知的障害
3 中等度知的障害
4 重度知的障害
5 最重度知的障害
解答
正解2(軽度知的障害)
解説

比率IQ=精神年齢÷生活年齢×100。成人の生活年齢の上限を約15歳とすると、精神年齢12歳はIQ約80で境界知能。

比率IQは「精神年齢(MA)÷生活年齢(CA)×100」で算出する。ただし知能は成人でほぼ頭打ちになるため、成人では生活年齢を発達の上限(およそ15歳)に固定して計算する。精神年齢12歳の成人ではIQ=12÷15×100=約80となり、これは境界知能(IQおおむね70〜84)に相当する。知的障害の程度は概ね、軽度IQ50〜69、中等度35〜49、重度20〜34、最重度20未満で、境界知能は知的障害の一段階手前に位置づけられる。したがって精神年齢12歳は境界知能と考えるのが妥当である。

✗ 1. 誤り
境界知能〈境界レベル〉
IQ約70〜84。精神年齢12歳(12÷15×100≒80)に相当
✓ 2. 正しい
軽度知的障害
IQ約50〜69、精神年齢おおむね9〜12歳未満
✗ 3. 誤り
中等度知的障害
IQ約35〜49、精神年齢おおむね6〜9歳
✗ 4. 誤り
重度知的障害
IQ約20〜34、精神年齢おおむね3〜6歳
✗ 5. 誤り
最重度知的障害
IQ約20未満、精神年齢おおむね3歳未満
本問は第61回作業療法士国家試験 午前 問42で、厚生労働省が「問題として不適切であるため」として採点除外とした問題です。原問の「精神年齢が12歳」はICD-10の軽度知的障害(成人で精神年齢9歳以上12歳未満)のちょうど上限にあたり、上限を含めれば軽度知的障害、含めなければ境界知能となって正答が二通りに割れてしまうことが破綻の原因でした。そこで演習として成立させるため、当方で設問を「成人期において精神年齢が12歳なのはどれか。」から「ICD-10の分類で、成人期において精神年齢が10歳なのはどれか。」へ改変し、準拠する分類を明示したうえで数値を境界の内側へずらしています。この改変により正答は2(軽度知的障害)の一つに定まりますが、現行のDSM-5・ICD-11では重症度をIQや精神年齢ではなく適応機能で判定するため、精神年齢による区分はICD-10に限った知識として押さえてください。
ポイント
  • 比率IQ=精神年齢÷生活年齢×100(成人はCAを約15歳で固定)
  • 精神年齢12歳→IQ約80→境界知能
  • 知的障害:軽度50〜69/中等度35〜49/重度20〜34/最重度20未満
比較表
知能水準とIQ・精神年齢の目安
区分IQの目安精神年齢の目安
境界知能70〜84約12歳
軽度知的障害50〜69約9〜12歳
中等度知的障害35〜49約6〜9歳
重度知的障害20〜34約3〜6歳
最重度知的障害20未満約3歳未満
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 作業療法士
App Store入手