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理由で解く 作業療法士

QO61A034 作業療法治療学

出典:第61回作業療法士国家試験(2026)午前 問34
問題
慢性腰痛に対する生活指導で最も適切なのはどれか。
選択肢
1 安静にする。
2 踵の高い靴を履く。
3 持続的作業は中腰で行う。
4 正座よりもあぐら座位を勧める。
5 重い荷物は体に近づけて持ち上げる。
解答
正解5(重い荷物は体に近づけて持ち上げる。)
解説

荷物を体に近づけて持つと腰椎回りのモーメントアームが短くなり、腰部への負担が軽減する。慢性腰痛では過度の安静は避け活動性を維持する。

腰部への負担は、荷物の重量とその重心から腰椎までの水平距離(モーメントアーム)の積で決まる。荷物を体幹に近づけて持ち上げれば距離が短くなり、腰椎にかかる屈曲モーメントが小さくなるため負担が軽減する。また持ち上げ時は膝を曲げ体幹を立てて行うのが基本である。慢性腰痛では過度の安静はかえって筋力低下や疼痛遷延を招くため、活動性の維持が推奨される。中腰姿勢や高い踵は腰椎前弯や腰部負荷を増し、あぐらは骨盤後傾・腰椎後弯を強めて負担が大きい。したがって選択肢5が最も適切である。

✗ 1. 誤り
安静にする。
慢性腰痛では過度の安静は筋力低下・疼痛遷延を招き、活動性維持が推奨される
✗ 2. 誤り
踵の高い靴を履く。
骨盤前傾・腰椎前弯を強め腰部負担を増す
✗ 3. 誤り
持続的作業は中腰で行う。
中腰は腰椎前屈位で椎間板・傍脊柱筋への負荷が最大となる
✗ 4. 誤り
正座よりもあぐら座位を勧める。
あぐらは骨盤後傾・腰椎後弯を強め腰部負担が大きい
✓ 5. 正しい
重い荷物は体に近づけて持ち上げる。
モーメントアームが短縮し腰椎への負担が軽減する
ポイント
  • 荷物は体に近づける=モーメントアーム短縮で腰部負担軽減
  • 持ち上げは膝を曲げ体幹を立てて行う
  • 慢性腰痛では過度の安静を避け活動性を維持
比較表
腰部負担を軽減する動作指導
場面適切な方法
荷物を持つ体に近づけ、膝を曲げて持ち上げる
座位骨盤を立てて腰椎前弯を保つ
活動量過度の安静を避け適度に動く
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