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理由で解く 作業療法士

QO60P017 作業療法評価学

出典:第60回作業療法士国家試験(2025)午後 問17
問題
60歳の女性。うつ病。半年前から家事はできず横になって過ごすことが増えた。最近、悲哀感や不安感が強くなり夫に付き添われ精神科を受診したところ、不安の軽減と活動性の向上を目的に外来作業療法が開始された。この患者の評価に使用する非自記式の尺度で適切なのはどれか。
選択肢
1 BDI-Ⅱ
2 HAM-D〈HRS-D〉
3 L-SAS
4 SDS
5 STAI
解答
正解2(HAM-D〈HRS-D〉)
解説

非自記式=検査者(観察者)が評価する尺度。うつの評価尺度でHAM-D(ハミルトンうつ病評価尺度)のみが他者評価式で、他は自己記入式。

評価尺度は、患者自身が回答する自記式(自己評価)と、検査者が面接・観察に基づいて採点する他者評価式に大別される。設問は「非自記式(他者評価)」を問う。HAM-D(HRS-D、ハミルトンうつ病評価尺度)は検査者が半構造化面接で症状を評価する代表的な他者評価尺度である。BDI-Ⅱ(ベック抑うつ質問票)、SDS(Zung自己評価式抑うつ尺度)、STAI(状態・特性不安検査)、L-SAS(リーボヴィッツ社交不安尺度の自己記入版)はいずれも患者本人が記入する自記式尺度である。したがって非自記式に該当するのはHAM-Dのみで、選択肢2が正しい。

✗ 1. 誤り
BDI-Ⅱ
ベック抑うつ質問票、患者本人が記入する自記式
✓ 2. 正しい
HAM-D〈HRS-D〉
検査者が面接で評価する他者評価式、非自記式に該当
✗ 3. 誤り
L-SAS
社交不安を測る尺度で自己記入版が用いられる自記式
✗ 4. 誤り
SDS
Zung自己評価式抑うつ尺度、名称どおり自記式
✗ 5. 誤り
STAI
状態・特性不安検査、患者本人が回答する自記式
ポイント
  • 他者評価(非自記式)のうつ尺度=HAM-D
  • 自記式=BDI-II・SDS・STAI・L-SAS
  • 尺度選択は自記式/他者評価の区別が要点
比較表
抑うつ・不安の評価尺度の分類
尺度評価形式/対象
HAM-D(HRS-D)他者評価/抑うつ
BDI-II自記式/抑うつ
SDS自記式/抑うつ
STAI自記式/不安
L-SAS自記式/社交不安
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