学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第12章 ▸ 実地 / QO60P018
理由で解く 作業療法士
前頭側頭型認知症は脱抑制・易怒性・常同行動が特徴。環境を単純化し(道具を見やすく)、常同性を活かして決まった手順で行わせるのが適切。
前頭側頭型認知症(ピック病を含む)では、前頭葉・側頭葉の萎縮により脱抑制、社会的礼節の欠如(万引き・わが道を行く行動)、易怒性、そして同じ行動を繰り返す常同行動が前景に立つ。対応の原則は、刺激と混乱を減らして情動の破綻を防ぎ、保たれやすい常同性・習慣を活用することである。道具を見やすい定位置に置くと環境が単純化され、何をどう使うか迷わず作業に取り組める。決まった手順で行わせることは常同傾向に合致し、患者が安定して取り組める。逆に抽象的な指示は理解を妨げ混乱を招き、失敗を叱責すると易怒性から興奮・易怒反応を誘発し、頻繁な席替えは環境変化への不適応と混乱を強めるため、いずれも不適切である。
| 対応 | 適否と理由 |
|---|---|
| 道具を見やすい定位置に | 適切:環境単純化で混乱防止 |
| 決まった手順で行わせる | 適切:常同性を活用 |
| 抽象的な指示 | 不適切:理解困難 |
| 失敗を叱責 | 不適切:易怒性を誘発 |
| 頻繁な席替え | 不適切:環境変化で混乱 |
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