学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QO60P002
理由で解く 作業療法士

指先にボールが当たって末節が屈曲位となり伸展できず、爪下血腫や末節部腫脹を伴うのは槌指(マレット指)である。
バスケットボールが指先に当たり、伸展位のDIP(母指ではIP)関節が急激に屈曲を強制されたことで、末節骨背側に付着する伸筋腱終止部が剥離(腱性または末節骨背側の小骨片を伴う骨性)し、末節骨を自動伸展できなくなった「槌指(マレット変形)」である。写真Aでは末節部の著明な発赤・腫脹と爪下血腫・皮下出血を認め、遠位指節への直達外傷が示される。エックス線写真Bでは中手骨・基節骨・末節骨が写り、末節骨がDIP関節部で屈曲(下垂)位を呈しており、槌指に矛盾しない。Bennett骨折(第1中手骨基部)、ボクサー骨折(第5中手骨頸部)は損傷部位が図と一致せず、Heberden結節・ばね指は慢性・非外傷性の病態であり、受傷機転(急性・指先への打撃)と合致しない。
| 疾患 | 特徴 |
|---|---|
| 槌指 | DIP終止伸筋腱断裂/裂離、DIP自動伸展不能 |
| Bennett骨折 | 第1中手骨基部の関節内骨折・脱臼 |
| ボクサー骨折 | 第5中手骨頸部骨折(殴打) |
| Heberden結節 | DIP関節のOAによる骨性隆起 |
| ばね指 | 屈筋腱の狭窄性腱鞘炎、弾発現象 |
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