学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QO60A009
理由で解く 作業療法士

頭部打撲から約2か月後に歩行障害が緩徐に進行し、穿頭血腫ドレナージで改善=慢性硬膜下血腫。円蓋部に沿う三日月状の脳実質外貯留と正中偏位を探す。
慢性硬膜下血腫は軽微な頭部外傷の1〜2か月後に、頭痛・歩行障害・認知機能低下などが緩徐に進行し、穿頭血腫ドレナージ術で速やかに改善するのが典型である。頭部CTでは頭蓋内板に沿った三日月状(半月状)の脳実質外貯留と、同側の脳溝消失・側脳室の圧排・正中偏位というmass effectを示す。血腫は経過とともに高吸収から等吸収・低吸収へ変化するため、濃度よりも「円蓋部に沿う三日月状の形」と圧排像で判断するのがこつである。④は右円蓋部に沿う脳実質外の貯留があり、右の脳溝が消失し、右側脳室が圧排されて正中が左へ偏位しており、本症例の術前像に合致する。①は両側側脳室が著明に拡大した水頭症の像で、片側性の脳実質外貯留を伴わない。②は左大脳半球に広範な低吸収と斑状の高吸収があり、脳溝の消失を伴う脳実質内の病変(広範な脳梗塞)である。③は右大脳半球に境界明瞭で均一な高吸収の塊があり、脳実質内出血の像である。⑤は脳底槽が高吸収で満たされたくも膜下出血の断面であり、いずれも円蓋部の三日月状硬膜下貯留ではない。
| 出血 | CT形態 |
|---|---|
| 慢性硬膜下血腫 | 三日月型(凹レンズ状)、正中偏位 |
| 急性硬膜外血腫 | 凸レンズ型(紡錘状) |
| くも膜下出血 | 脳溝・脳槽に沿う高吸収 |
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