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理由で解く 作業療法士

QO60A007 作業療法評価学

出典:第60回作業療法士国家試験(2025)午前 問7
問題
72歳の男性。脳血管障害による左片麻痺。Brunnstrom 法ステージ上肢III、手指 III、下肢V。回復期リハビリテーション病棟へ転棟した。病室ではベッドから起き上がり、端座位は可能である。車椅子からベッドへの移乗動作は自力でできるが、ベッドから車椅子への移乗動作は触れる程度の最小介助が必要である。
この患者の移乗動作のFIMの採点で正しいのはどれか。
選択肢
1 7点
2 6点
3 5点
4 4点
5 3点
解答
正解4(4点)
解説

FIMは能力の低い(介助を要する)場面で採点する。触れる程度の最小介助=患者が75%以上を遂行=4点。

本例は車椅子→ベッドは自力可能だが、ベッド→車椅子は「触れる程度の最小介助」が必要である。FIMは実際に行っている遂行状況を評価し、方向により差がある場合は介助を要する側(低い方)で採点する。身体接触を伴う介助があるため監視・準備レベルの5点ではなく、患者本人が努力の75%以上を担う『最小介助』に該当し4点となる。介助者が触れる(身体接触)時点で5点(監視・準備)には該当しない点が判断の鍵である。

✗ 1. 誤り
7点
完全自立。介助・監視とも不要な状態で、最小介助を要する本例は該当せず誤り。
✗ 2. 誤り
6点
修正自立(補助具使用・時間延長等)。人の介助を要する本例は該当せず誤り。
✗ 3. 誤り
5点
監視・準備。身体接触を伴わないレベル。触れる介助がある本例は該当せず誤り。
✓ 4. 正しい
4点
最小介助(患者が75%以上を遂行、介助者は触れる程度)。本例に合致し正しい。
✗ 5. 誤り
3点
中等度介助(患者50〜75%)。介助量が本例より大きく誤り。
ポイント
  • FIMは低い方(介助側)で採点
  • 身体接触があれば5点以下
  • 最小介助(本人75%以上)=4点
  • 5点は監視・準備で接触なし
比較表
FIM運動項目の採点基準
介助量
7完全自立
6修正自立
5監視・準備(接触なし)
4最小介助(本人75%以上)
3中等度介助(本人50〜75%)
2最大介助(本人25〜50%)
1全介助(本人25%未満)
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