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理由で解く 作業療法士

QO59P028 作業療法治療学

出典:第59回作業療法士国家試験(2024)午後 問28
問題
厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類ステージ7の生活指導で正しいのはどれか。
選択肢
1 片手で洗髪動作を行う。
2 自走式車椅子で移動する。
3 ソックスエイドを用いる。
4 上着はかぶりシャツを用いる。
5 スイッチを使ってパソコン操作をする。
解答
正解5(スイッチを使ってパソコン操作をする。)
解説

厚生省(上田)機能障害度分類ステージ7は『いざり(座位移動)が不能だが座位保持は可能』な段階。四肢近位筋の高度筋力低下があり、上肢を大きく使う動作は困難で、スイッチ操作など残存機能を活かす支援が適切。

厚生省筋萎縮症研究班(上田)の機能障害度分類は8段階で、数字が大きいほど重度。ステージ7は『いざり動作は不能だが座位の保持は可能』な段階で、四肢とくに近位筋の筋力低下が高度である。この段階では上肢を挙上・支持する洗髪や、車椅子を自ら駆動する動作、体幹を大きく屈曲して足先へ手を伸ばす更衣(ソックスエイド使用や頭からかぶる更衣)は困難となる。したがって、わずかな力で操作できるスイッチを利用してパソコン等を操作し、コミュニケーションや活動参加を保つ支援が適切である。ステージに応じて電動車椅子・環境制御装置など省力的な手段を導入する。

✗ 1. 誤り
片手で洗髪動作を行う。
上肢挙上・支持が必要で、近位筋力が高度に低下したステージ7では困難
✗ 2. 誤り
自走式車椅子で移動する。
上肢筋力低下で駆動は困難。電動車椅子が適応となる段階
✗ 3. 誤り
ソックスエイドを用いる。
足先への手の到達・体幹屈曲が前提で、この段階では困難
✗ 4. 誤り
上着はかぶりシャツを用いる。
頭上への上肢挙上が必要で困難。前開きの上着が適する
✓ 5. 正しい
スイッチを使ってパソコン操作をする。
わずかな残存筋力で操作でき、活動参加・コミュニケーションを保てる
ポイント
  • 上田(厚生省)機能障害度分類は8段階、数字が大きいほど重度
  • ステージ7=いざり不能・座位保持可能、近位筋力が高度低下
  • 残存機能を活かすスイッチ操作・省力機器の導入が適切
比較表
上田(厚生省)機能障害度分類の主な段階
ステージ運動能力の目安
5歩行不能・四つ這い可能
6四つ這い不能・いざり可能
7いざり不能・座位保持可能
8座位保持不能・常時臥床
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