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理由で解く 作業療法士

QO58P030 作業療法評価学

出典:第58回作業療法士国家試験(2023)午後 問30
問題
上肢・手指のBrunnstrom法ステージとテスト動作の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 上肢IV ― 手を背中の後ろへ回す。
2 上肢V ― 上肢を肘伸展位で前方水平位に上げる。
3 上肢VI ― 肘伸展位・肩関節90°屈曲位で前腕回内・回外する。
4 手指III ― 横つまみをする。
5 手指V ― 全可動域にわたり指を伸展する。
解答
正解1(上肢IV ― 手を背中の後ろへ回す。)
解説

上肢ステージIVのテスト動作は「手を腰(背中)の後ろへ回す」「肘伸展位で前方水平挙上」「肘90°屈曲位で前腕回内外」。よって選択肢1が正しい。

Brunnstrom法は片麻痺の回復段階を共同運動と分離運動の出現で評価する。上肢ステージIV(共同運動から逸脱し始める段階)のテスト動作は、①手を腰・背中の後ろへ回す、②肘伸展位で上肢を前方水平位へ挙上する、③肘90°屈曲位で前腕を回内・回外する、の3つである。したがって「上肢IV:手を背中の後ろへ回す」が正しい。選択肢2の肘伸展位での前方水平挙上、選択肢3の肘90°屈曲位での前腕回内外はいずれもステージIVの動作であり、V・VIの組合せとしては誤りである。手指については、横つまみはステージIVの動作(IIIは全指同時握り)、全可動域の随意的な指伸展はステージVI(Vは集団伸展)に相当するため、選択肢4・5も誤りである。

✓ 1. 正しい
上肢IV ― 手を背中の後ろへ回す。
手を背中の後ろへ回す:ステージIVの代表的テスト動作で正しい
✗ 2. 誤り
上肢V ― 上肢を肘伸展位で前方水平位に上げる。
肘伸展位で前方水平位に上げる:これはステージIVの動作でVには該当しない
✗ 3. 誤り
上肢VI ― 肘伸展位・肩関節90°屈曲位で前腕回内・回外する。
肘伸展位・肩90°屈曲位で前腕回内外:これもステージIVの動作でVIではない
✗ 4. 誤り
手指III ― 横つまみをする。
横つまみ:横つまみはステージIV。IIIは全指同時握り(集団屈曲)
✗ 5. 誤り
手指V ― 全可動域にわたり指を伸展する。
全可動域にわたり指を伸展:全可動域の随意的指伸展はステージVI(Vは集団伸展)
ポイント
  • 上肢IV=手を腰の後ろ/肘伸展前方水平挙上/肘90°で前腕回内外
  • 手指III=全指同時握り、横つまみはIV
  • 手指の全可動域随意伸展はVI
比較表
Brunnstrom法の上肢・手指テスト動作
ステージ代表的テスト動作
上肢IV手を背中に回す/肘伸展前方水平挙上/肘90°で前腕回内外
上肢V上肢を側方水平位・頭上へ挙上/肘伸展位で前腕回内外
上肢VI各関節の分離運動が自由
手指III全指同時握り(集団屈曲)・鉤形握り
手指IV横つまみ・母指で離す・半随意的指伸展
手指V対向つまみ・筒握り・球握り・集団伸展
手指VI全型のつまみ・全可動域の随意伸展・個別運動
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