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理由で解く 作業療法士

QO58P029 作業療法評価学

出典:第58回作業療法士国家試験(2023)午後 問29
問題
知覚検査とその方法の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 触覚 ― 毛筆で四肢の長軸方向に対して直角に触れる。
2 温度覚40°Cの温水と0°Cの冷水の入った試験管を当てる。
3 振動覚 ― 音叉を筋腹の膨隆部に当てる。
4 受動運動覚 ― Semmes‐WeinsteinMonofilamentを当てる。
5 2点識別覚 ― ノギスを用いて刺激する。
解答
正解5(2点識別覚 ― ノギスを用いて刺激する。)
解説

2点識別覚はノギス(またはディバイダー)で2点間距離を変えて刺激し、2点と識別できる最小距離を測定する。

各感覚検査には適切な刺激と部位がある。2点識別覚はノギスやディバイダー、2点識別覚計を用いて2点を同時に刺激し、被検者が2点と識別できる最小の距離を測定する検査で、選択肢5が正しい。他の選択肢は方法や条件が誤っている。触覚は毛筆等で軽く触れるが「長軸に直角」という方向規定は本来なく方法として不適切、温度覚は温覚45°C前後・冷覚10°C前後を用い0°Cは痛覚を誘発するため不適、振動覚は音叉を骨突起部(内・外果や橈骨茎状突起など)に当てるのであり筋腹ではない、受動運動覚(位置覚・運動覚)は検者が関節を他動的に動かして方向を判定させる検査でSemmes‐Weinstein Monofilament(触圧覚検査器具)は用いない。

✗ 1. 誤り
触覚 ― 毛筆で四肢の長軸方向に対して直角に触れる。
触覚は軽く触れて検査し、長軸に直角という規定はなく不適
✗ 2. 誤り
温度覚40°Cの温水と0°Cの冷水の入った試験管を当てる。
冷覚は10°C前後を用いる。0°Cは痛覚を誘発し不適
✗ 3. 誤り
振動覚 ― 音叉を筋腹の膨隆部に当てる。
振動覚は骨突起部に音叉を当てて検査する
✗ 4. 誤り
受動運動覚 ― Semmes‐WeinsteinMonofilamentを当てる。
SWモノフィラメントは触圧覚検査。位置覚・運動覚は他動運動で判定
✓ 5. 正しい
2点識別覚 ― ノギスを用いて刺激する。
ノギスで2点間距離を変えて識別最小距離を測定する
ポイント
  • 2点識別覚=ノギス/ディバイダーで最小識別距離を測定
  • 振動覚は骨突起部に音叉、温度覚は温45°C・冷10°C前後
  • SWモノフィラメントは触圧覚検査器具
比較表
知覚検査と方法・器具
検査方法・器具
触覚筆・綿で軽く触れる
触圧覚Semmes-Weinstein Monofilament
温度覚温覚45°C前後/冷覚10°C前後の試験管
振動覚音叉を骨突起部に当てる
2点識別覚ノギス・ディバイダーで最小識別距離
位置覚・運動覚関節を他動的に動かし方向を判定
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