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理由で解く 作業療法士

QO58P028 作業療法評価学

出典:第58回作業療法士国家試験(2023)午後 問28
問題
対象者に直接、満足度を問うことができるのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 AMPS
2 COPM
3 OSAII
4 MTDLP
5 NPI興味チェックリスト
解答
正解2(COPM)、4(MTDLP)
解説

COPMは作業遂行の遂行度と満足度を、MTDLPは合意目標の実行度と満足度を、いずれも対象者自身が直接評価する。

満足度を対象者自身に直接尋ねる評価法を選ぶ問題である。COPM(カナダ作業遂行測定)は面接により対象者が挙げた作業について、遂行度と満足度をそれぞれ10段階で対象者自身が採点する自己評価尺度である。MTDLP(生活行為向上マネジメント)は合意した生活行為の目標に対し、実行度と満足度を対象者の自己評価で聴取する。したがってこの2つが正しい。AMPSは作業遂行を療法士が観察して運動技能・プロセス技能を採点する観察評価、OSAII(作業に関する自己評価)は価値・有能感を評価する自己評価だが満足度そのものは問わない、NPI興味チェックリストは活動への興味の有無を確認する尺度であり、いずれも満足度を直接問うものではない。

略語は正式名称から役割を引き出せるようにしておきたい。COPMはCanadian Occupational Performance Measure(カナダ作業遂行測定)で、対象者が挙げた作業ごとに重要度・遂行度・満足度を本人が採点する。MTDLPはManagement Tool for Daily Life Performance(生活行為向上マネジメント)で、合意した生活行為の目標について実行度と満足度を本人の自己評価で確認する。AMPSはAssessment of Motor and Process Skillsで、名称のとおり課題遂行中の運動技能とプロセス技能を療法士が観察して採点する。OSAIIはOccupational Self Assessment(作業に関する自己評価)で、人間作業モデルに基づき自分の作業機能の有能性と価値づけを本人が回答し、改善したい項目に優先順位をつける。『満足度』という語が採点項目に明示されているのはCOPMとMTDLPだけである。

✗ 1. 誤り
AMPS
療法士が観察して運動・プロセス技能を採点する観察評価で満足度は問わない
✓ 2. 正しい
COPM
遂行度と満足度を対象者自身が10段階で採点する自己評価
✗ 3. 誤り
OSAII
作業に関する自己評価で価値・有能感を評価するが満足度は問わない
✓ 4. 正しい
MTDLP
合意目標の実行度と満足度を対象者の自己評価で聴取する
✗ 5. 誤り
NPI興味チェックリスト
活動への興味の有無を確認する尺度で満足度は問わない
ポイント
  • COPM=遂行度と満足度を本人が10段階で採点
  • MTDLP=合意目標の実行度と満足度を自己評価
  • AMPSは観察評価、OSA・興味チェックは満足度を問わない
  • COPMは重要度・遂行度・満足度の3つを各10段階で本人が採点し、重要度の高い作業から目標を決める
比較表
作業療法評価法の特徴
評価法内容・満足度の扱い
COPM作業の遂行度・満足度を本人が採点(満足度あり)
MTDLP生活行為の実行度・満足度を自己評価(満足度あり)
AMPS運動・プロセス技能を観察採点(満足度なし)
OSAII価値・有能感の自己評価(満足度なし)
NPI興味チェックリスト活動への興味の有無を確認(満足度なし)
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