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理由で解く 作業療法士

QO58P031 作業療法評価学

出典:第58回作業療法士国家試験(2023)午後 問31
問題
FABに含まれる課題はどれか。
選択肢
1 計算
2 色の呼称
3 書き取り
4 左右判別
5 語彙の流暢性
解答
正解5(語彙の流暢性)
解説

FAB(Frontal Assessment Battery)は前頭葉機能を評価する6課題からなり、そのうちの一つが「語の流暢性(言語流暢性)」課題である。

FABは前頭葉機能(遂行機能・行動抑制)を簡便に評価するバッテリーで、(1)概念化(類似性)、(2)語の流暢性、(3)運動系列(Luria手指運動)、(4)葛藤指示、(5)Go/No-Go、(6)把握行動の6課題・各3点満点(18点満点)で構成される。前頭側頭型認知症とAlzheimer型認知症の鑑別などに用いられる。選択肢のうちFABの課題に該当するのは「語彙の流暢性(語の流暢性)」のみである。計算・書き取り・左右判別などはMMSEやHDS-R、Gerstmann症候群の評価に関連する項目で、FABの構成課題ではない。

✗ 1. 誤り
計算
MMSEやHDS-Rの下位項目であり、FABには含まれない
✗ 2. 誤り
色の呼称
Stroop課題や失語・失名詞の評価に関連し、FABの課題ではない
✗ 3. 誤り
書き取り
MMSEの書字や失書の評価に関連し、FABには含まれない
✗ 4. 誤り
左右判別
Gerstmann症候群(左右失認)の評価に関連し、FABの課題ではない
✓ 5. 正しい
語彙の流暢性
FABの「語の流暢性」課題(指定文字で始まる語をできるだけ多く挙げる)に該当する
ポイント
  • FAB=前頭葉機能評価バッテリー(18点満点・6課題)
  • 6課題=概念化/語の流暢性/運動系列/葛藤指示/Go-NoGo/把握行動
  • 前頭側頭型認知症の評価に有用
比較表
FABの6下位課題
課題評価内容
概念化(類似性)抽象的思考
語の流暢性思考の柔軟性
運動系列(Luria)運動プログラミング
葛藤指示干渉刺激への感受性
Go/No-Go抑制コントロール
把握行動環境依存性の抑制
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