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理由で解く 作業療法士

QO58A025 基礎作業療法学

出典:第58回作業療法士国家試験(2023)午前 問25
問題
歩行周期の立脚期において常に筋活動がみられるのはどれか。
選択肢
1 大殿筋
2 前脛骨筋
3 股内転筋群
4 大腿四頭筋
5 ハムストリングス
解答
正解2(前脛骨筋)
解説

前脛骨筋は初期接地での踵接地後の底屈制御(遠心性)から立脚期を通じて足部・下腿の制御に働き、他筋より活動が持続する。

正常歩行の立脚期では各筋が特定の相で相動的に働くが、前脛骨筋は初期接地(踵接地)直後にヒールロッカーで足部が急に底屈するのを遠心性収縮で制御し、荷重応答期にかけて下腿の前傾を調整するなど、立脚初期を通じて持続的に活動する。大殿筋・大腿四頭筋・ハムストリングスは主に荷重応答期に、股内転筋群は立脚期の相の境目に働くなど、いずれも活動が特定の短い相に限られる。相対的に活動が持続してみられる選択肢として前脛骨筋が最も適切である。

✗ 1. 誤り
大殿筋
主に初期接地〜荷重応答期に股関節伸展・安定化のため働き、立脚後半では活動が減る
✓ 2. 正しい
前脛骨筋
初期接地の底屈制御から立脚を通じて足部・下腿を制御し、活動が持続する
✗ 3. 誤り
股内転筋群
立脚相と遊脚相の切り替わりで相動的に働き、立脚期全体では持続しない
✗ 4. 誤り
大腿四頭筋
荷重応答期に膝折れを防ぐため働くが、立脚中期以降は活動が減少する
✗ 5. 誤り
ハムストリングス
初期接地前後で働くが立脚中期には静止し、活動は限局する
ポイント
  • 前脛骨筋=ヒールロッカーで底屈を遠心性制御
  • 立脚期の各筋は相動的に働く
  • 大殿筋・大腿四頭筋は荷重応答期中心
  • 足関節ロッカー機能の理解が要点
比較表
立脚期の主な筋活動時期
主な活動相
前脛骨筋初期接地〜立脚を通じ持続
大殿筋初期接地〜荷重応答期
大腿四頭筋荷重応答期
ハムストリングス初期接地前後
股内転筋群立脚・遊脚の移行期
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