学習トップ理由で解く 作業療法士第4章 ▸ 一般 / QO57P083

理由で解く 作業療法士

QO57P083 臨床医学大要

出典:第57回作業療法士国家試験(2022)午後 問83
問題
脊髄損傷の自律神経過反射でみられるのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 発汗
2 頻脈
3 高血圧
4 低血糖
5 四肢の疼痛
解答
正解1(発汗)、3(高血圧)
解説

自律神経過反射は損傷部位以下からの侵害刺激で交感神経が過剰興奮し、発作性の高血圧と損傷レベルより上の発汗、代償性徐脈を来す。

自律神経過反射(autonomic dysreflexia)は、おおむねT6以上の脊髄損傷で生じる。膀胱充満・便塊・褥瘡などの損傷レベル以下の侵害刺激が交感神経を反射性に過剰興奮させ、末梢血管が強く収縮して急激な高血圧を来す。この血圧上昇を頸動脈洞・大動脈弓の圧受容器が感知し、迷走神経を介して代償性の徐脈が起こる。同時に損傷レベルより上位(顔面・頸部)では発汗、皮膚紅潮、拍動性頭痛を伴う。したがって『発汗』と『高血圧』が該当する。放置すると高血圧性脳症など致死的となるため、原因除去(導尿など)と上体挙上が急務である。

✓ 1. 正しい
発汗
損傷レベルより上位で代償性に生じる典型症状
✗ 2. 誤り
頻脈
高血圧に対する圧受容器反射で徐脈となるのが特徴。頻脈は誤り
✓ 3. 正しい
高血圧
交感神経過剰興奮による発作性・重篤な血圧上昇が中核所見
✗ 4. 誤り
低血糖
自律神経過反射の病態とは無関係
✗ 5. 誤り
四肢の疼痛
拍動性頭痛は生じるが四肢痛は特徴的でない
ポイント
  • T6以上の損傷で好発
  • 発作性高血圧+代償性徐脈
  • 誘因は膀胱充満・便秘・褥瘡→原因除去が最優先
比較表
自律神経過反射の主症状
部位/項目所見
血圧発作性の著明な上昇
心拍代償性徐脈
損傷レベル上位発汗・紅潮・頭痛
誘因膀胱・直腸充満、褥瘡など侵害刺激
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 作業療法士
App Store入手