学習トップ理由で解く 作業療法士第4章 ▸ 一般 / QO57P084

理由で解く 作業療法士

QO57P084 臨床医学大要

出典:第57回作業療法士国家試験(2022)午後 問84
問題
多発性筋炎にみられる所見はどれか。
選択肢
1 蝶形紅斑
2 深部腱反射亢進
3 手袋靴下型感覚障害
4 筋電図での高振幅電位波形
5 血清クレアチンキナーゼ上昇
解答
正解5(血清クレアチンキナーゼ上昇)
解説

多発性筋炎は近位筋優位の炎症性筋疾患で、筋崩壊により血清CK(クレアチンキナーゼ)が上昇する。

多発性筋炎は自己免疫性の炎症性筋疾患で、四肢近位筋・体幹筋を中心に対称性の筋力低下を来す。筋線維が破壊されるため、逸脱酵素である血清クレアチンキナーゼ(CK)やアルドラーゼが上昇するのが特徴的な検査所見である。筋原性疾患のため深部腱反射は保たれるか低下し、感覚障害は伴わない。筋電図では低振幅・短持続の運動単位電位(筋原性パターン)を示す。蝶形紅斑はSLE(全身性エリテマトーデス)、手袋靴下型感覚障害は末梢神経障害の所見であり、いずれも多発性筋炎の特徴ではない。なお皮膚症状(ヘリオトロープ疹・ゴットロン徴候)を伴えば皮膚筋炎と呼ぶ。

✗ 1. 誤り
蝶形紅斑
SLE(全身性エリテマトーデス)に特徴的な顔面紅斑
✗ 2. 誤り
深部腱反射亢進
筋原性疾患では反射は正常〜低下。亢進は上位運動ニューロン障害
✗ 3. 誤り
手袋靴下型感覚障害
末梢神経障害の分布。筋炎に感覚障害は伴わない
✗ 4. 誤り
筋電図での高振幅電位波形
神経原性を示唆。筋原性では低振幅・短持続電位
✓ 5. 正しい
血清クレアチンキナーゼ上昇
筋崩壊を反映する代表的所見で疾患活動性の指標
ポイント
  • 近位筋優位・対称性の筋力低下
  • CK上昇=筋崩壊のマーカー
  • 筋電図は低振幅・短持続(筋原性)
  • 感覚障害・反射亢進は伴わない
比較表
筋原性障害と神経原性障害の鑑別
項目筋原性(多発性筋炎)神経原性
筋電図低振幅・短持続電位高振幅・長持続電位
深部腱反射正常〜低下低下(末梢)/亢進(中枢)
感覚障害なしありうる
血清CK上昇正常〜軽度
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