学習トップ理由で解く 作業療法士第4章 ▸ 一般 / QO57A091

理由で解く 作業療法士

QO57A091 臨床医学大要

出典:第57回作業療法士国家試験(2022)午前 問91
問題
筋電図検査について正しいのはどれか。
選択肢
1 針筋電図の神経原性変化では低振幅・短持続電位波形が出現する。
2 軸索変性がある場合、活動電位の振幅は低下しない。
3 脱髄病変では神経伝導速度が低下する。
4 感覚神経の伝導速度は測定できない。
5 筋疾患では神経伝導速度が低下する。
解答
正解3(脱髄病変では神経伝導速度が低下する。)
解説

髄鞘は跳躍伝導を担うため、脱髄では伝導速度が低下する。軸索障害では振幅(動員される軸索数)が低下する。

神経伝導速度は髄鞘による跳躍伝導で規定されるため、脱髄病変では速度が著明に低下する(伝導ブロックや時間的分散も生じる)。一方、軸索そのものの数が減る軸索変性では、伝導する線維数が減るため複合活動電位の振幅が低下するが、残存線維の伝導速度は比較的保たれる。針筋電図で神経原性変化を示す再支配後の運動単位電位は、高振幅・長持続・多相性となる(筋原性変化がその逆で低振幅・短持続)。

✗ 1. 誤り
針筋電図の神経原性変化では低振幅・短持続電位波形が出現する。
再支配により高振幅・長持続・多相性電位となる。低振幅・短持続は筋原性変化
✗ 2. 誤り
軸索変性がある場合、活動電位の振幅は低下しない。
伝導線維数が減るため複合活動電位の振幅は低下する
✓ 3. 正しい
脱髄病変では神経伝導速度が低下する。
跳躍伝導が障害され神経伝導速度が低下する
✗ 4. 誤り
感覚神経の伝導速度は測定できない。
感覚神経伝導検査(SCV)で測定可能
✗ 5. 誤り
筋疾患では神経伝導速度が低下する。
末梢神経は正常なため神経伝導速度は保たれる。異常は針筋電図に現れる
ポイント
  • 脱髄=伝導速度低下、軸索変性=振幅低下
  • 神経原性変化=高振幅・長持続・多相性、筋原性変化=低振幅・短持続
  • 感覚神経伝導速度も測定可能
比較表
神経・筋障害と電気診断所見
病態神経伝導検査針筋電図
脱髄伝導速度低下・伝導ブロック比較的保たれる
軸索変性振幅低下(速度は保たれる)神経原性(高振幅・長持続)
筋原性(筋疾患)正常低振幅・短持続・多相性
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