学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QO57P016
理由で解く 作業療法士
本例は統合失調症の陽性症状(思考伝播・対話性幻聴・被毒妄想)と病識欠如を呈する。観念奔逸は躁状態の思考障害でこの患者にはみられない。
エピソードを分解すると、「自分しか知らないことを皆が知っている」は思考伝播(自分の考えが外に漏れ広がる体験)、「一人きりで誰かに応答している」は対話性幻聴(複数の声が話しかける・応答する)、「変な味がして食べない」は被毒妄想(毒を盛られるという妄想)、「自分はどこも悪くない」と受診を拒むのは病識欠如で、いずれも統合失調症に典型的である。一方、観念奔逸は次々と考えが湧き話題が飛ぶ思考の加速で、躁状態(双極性障害の躁病相)にみられる症状であり、本例の臨床像には該当しない。よって「みられない症状」は観念奔逸。
| 症状 | 主にみられる病態 |
|---|---|
| 観念奔逸 | 躁状態(双極性障害) |
| 思考伝播 | 統合失調症(自我障害) |
| 対話性幻聴 | 統合失調症 |
| 被毒妄想 | 統合失調症 |
| 病識欠如 | 統合失調症 |
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