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理由で解く 作業療法士

図によるROM測定の正誤は、基本軸・移動軸の取り方だけでなく測定肢位まで基準どおりかで決まる。正しいのは手屈曲と股外転の2つ。
関節可動域表示ならびに測定法(日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会)は、運動方向ごとに基本軸・移動軸・測定肢位を定めており、図の正誤は軸の描き方だけでなく肢位まで基準に合うかで判断する。手屈曲(掌屈)は基本軸=橈骨、移動軸=第2中手骨、前腕中間位で行い、図はこれに合致する。股外転は基本軸=両側の上前腸骨棘を結ぶ線への垂直線、移動軸=大腿中央線(上前腸骨棘と膝蓋骨中心を結ぶ線)で、背臥位・骨盤固定で行い、図はこれに合致する。肩甲帯屈曲は背臥位で上方から測り、基本軸=両側の肩峰を結ぶ線、移動軸=頭頂と肩峰を結ぶ線とするが、図の基本軸は背側に置かれ肩峰線と一致しない。肩外旋は肩90度外転・肘90度屈曲位で、基本軸=肘を通る前額面への垂直線、移動軸=尺骨とし、前腕は中間位で行うが、図は前腕が回内位で描かれている。足底屈は基本軸=腓骨への垂直線、移動軸=第5中足骨で、腓腹筋の緊張を除くため膝屈曲位で測るのが原則だが、図は膝伸展位である。したがって基準どおりなのは手屈曲と股外転の2つとなる。
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 起点 | 基本肢位(解剖学的肢位)を0度とする |
| 基本軸 | 運動の基準となる固定側の軸 |
| 移動軸 | 運動により動く側の軸 |
| 肢位 | 代償を防ぐ規定の測定肢位で行う |
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