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理由で解く 作業療法士

QO57A019 作業療法治療学

出典:第57回作業療法士国家試験(2022)午前 問19
問題
7歳の男児。幼児期から落ち着きがなく、一つのおもちゃで遊べないなどの行動があった。小学校入学後、長時間椅子に座れない、順番を待てない、注意散漫などの問題行動があり、外来作業療法を受けることになった。作業療法では、次第に活動に継続して取り組めるようになってきたが、協調動作が必要な作業は苦手である。知能検査では知的障害は認められなかった。作業療法を行う上での留意点として適切なのはどれか。
選択肢
1 複数の課題を同時に提示する。
2 順番が守れない場合は厳しく注意する。
3 周囲に受け入れられる行動は積極的に褒める。
4 数週間継続して取り組める連続課題を実施する。
5 作業台の上にいろいろな道具や材料を揃えておく。
解答
正解3(周囲に受け入れられる行動は積極的に褒める。)
解説

ADHDでは望ましい行動を即時に具体的に褒めて強化(正の強化)し、刺激を減らし課題を短く区切る環境調整が基本。

注意欠如・多動症(ADHD)は不注意・多動・衝動性を特徴とし、知的障害は伴わない。支援の原則は、望ましい行動をその場で具体的に褒めて強化する正の強化と、余分な刺激を減らし課題を短く明確に区切る環境調整である。よって周囲に受け入れられる行動を積極的に褒めることが適切。複数課題の同時提示や道具を多く並べることは注意散漫を助長し、厳しい叱責は自己肯定感を下げ逆効果、数週間の連続課題は集中の持続が難しく不適切である。

✗ 1. 誤り
複数の課題を同時に提示する。
注意が分散し混乱を招く
✗ 2. 誤り
順番が守れない場合は厳しく注意する。
叱責中心の対応は自己肯定感を下げ逆効果
✓ 3. 正しい
周囲に受け入れられる行動は積極的に褒める。
望ましい行動を強化する正の強化で適切
✗ 4. 誤り
数週間継続して取り組める連続課題を実施する。
集中の持続が難しく、課題は短く区切るべき
✗ 5. 誤り
作業台の上にいろいろな道具や材料を揃えておく。
余分な刺激が注意散漫を助長する
ポイント
  • ADHD支援=正の強化(できたことを即時・具体的に褒める)
  • 刺激を減らし課題は短く明確に区切る環境調整
  • 叱責中心・多刺激・長時間課題は不適切
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