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理由で解く 作業療法士

QO57A010 作業療法治療学

出典:第57回作業療法士国家試験(2022)午前 問10
問題
19歳の男性。バイク事故で受傷。脊髄損傷完全麻痺(第10胸髄節まで機能残存)。ADLは自立し、今後は車椅子マラソンを行うことを目標に作業療法に取り組んでいる。車椅子を図に示す。マラソン用車椅子はどれか。
図
選択肢
1
2
3
4
5
解答
正解2(2)
解説

マラソン用車椅子(レーサー)は、前方に伸びたフレーム先端に小径前輪1つを持つ3輪・前傾低位の直進スピード特化型で、画像では②のみが該当する。

マラソン(陸上)用車椅子=レーサーは、直進スピードと空気抵抗低減のため、前方へ長く伸ばしたフレームの先端に小径の前輪を1つだけ設けた3輪構成をとり、後方の大車輪には大きなキャンバー角を付け、座位は前傾・低位のケイリングポジションとなる。画像で唯一この特徴をすべて満たすのは②である。①③④⑤はいずれも左右対称の4輪ベースにキャンバー付き大車輪を組んだコート競技型(バスケットボール・ラグビー・テニス等)の競技用車椅子で、方向転換や急停止・接触に対応する形状であり、前方に伸びる単一前輪の走行フレームを持たないためマラソン用ではない。第10胸髄節まで残存する完全麻痺の車椅子マラソンという設定にも、レーサーである②が合致する。

✗ 1. 誤り
4輪ベースで、ピンクのハンドリム・座クッション・大車輪のキャンバー角・前方の湾曲バンパー状ガードを備える。走行特化の伸長フレームがなくマラソン用ではない
✓ 2. 正しい
レーサー(マラソン用)車椅子:前方へ長く伸びたフレームの先端に小径前輪1つを持つ3輪構成で、後方に左右キャンバー付き大車輪、座面は前傾・低位。直進スピードを重視した陸上・マラソン専用の構造である
✗ 3. 誤り
円盤状ソリッドホイールカバー(スポークガード)と前方バンパー状ガードを備えた接触系コート競技用。走行特化の伸長フレームがなくマラソン用ではない
✗ 4. 誤り
青フレームにピンクのハンドリム、大車輪キャンバー、後方の転倒防止キャスターを備える。伸長した単一前輪の走行フレームがなくマラソン用ではない
✗ 5. 誤り
黒系フレームで大車輪にキャンバー角、前方にキャスターを備える。伸長した単一前輪の走行フレームがなくマラソン用ではない
ポイント
  • レーサー用は前1輪・後2輪の三輪構造
  • 後輪を強くキャンバー(ハの字)に傾け安定性と効率を確保
  • 膝を折った前傾低座位で空気抵抗を低減
比較表
生活用と競技用車椅子の比較
項目生活用マラソン(レーサー)用
車輪構成四輪前1輪+後2輪の三輪
後輪キャンバー小〜なし大きくハの字
乗車姿勢直立座位前傾・膝折り低座位
ハンドリム標準径小径(高速漕ぎ向き)
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