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理由で解く 作業療法士

QO56P042 作業療法治療学

出典:第56回作業療法士国家試験(2021)午後 問42
問題
解離性けいれん発作について正しいのはどれか。
選択肢
1 誘因なく突然起こる。
2 睡眠中には起こらない。
3 発作持続時間は数分程度である。
4 発作時に意識は完全に消失する。
5 転倒による打撲傷が頻繁にみられる。
解答
正解2(睡眠中には起こらない。)
解説

解離性(心因性非てんかん性)けいれんは覚醒時に心理的ストレスを契機に生じ、真の睡眠中には起こらない。持続が長く、意識は完全には消失せず、外傷は少ない。

解離性けいれん発作は心因性非てんかん性発作(PNES)とも呼ばれ、脳の異常放電を伴わず心理的機制で生じる。多くは他者の存在や心理的ストレスなどの誘因下・覚醒時に出現し、脳波上の発作波を伴う真の睡眠中には起こらないのが鑑別上重要な特徴である。てんかん発作に比べ持続時間が長く(数分以上遷延しうる)、四肢の動きは非同期的で骨盤の前後運動などがみられ、意識は部分的に保たれることが多い。舌咬傷や転倒による外傷、失禁は比較的まれで、この点も真のてんかんとの鑑別点となる。

✗ 1. 誤り
誘因なく突然起こる。
心理的ストレスなどの誘因を契機に起こることが多く、『誘因なく突然』は当てはまらない
✓ 2. 正しい
睡眠中には起こらない。
覚醒時に生じ、脳波的に確認される真の睡眠中には起こらない
✗ 3. 誤り
発作持続時間は数分程度である。
てんかん発作より持続が長く遷延しやすい。『数分程度』は必ずしも正しくない
✗ 4. 誤り
発作時に意識は完全に消失する。
意識は部分的に保たれることが多く、完全消失は典型的でない
✗ 5. 誤り
転倒による打撲傷が頻繁にみられる。
受傷(打撲・舌咬傷)はまれで、頻繁ではない
ポイント
  • 解離性=心因性非てんかん性発作(PNES)
  • 覚醒時・心理的誘因下で出現、真の睡眠中には起こらない
  • 持続が長く意識は部分保持、外傷・舌咬傷・失禁はまれ
比較表
てんかん発作と解離性(心因性)発作の鑑別
項目てんかん発作解離性けいれん
睡眠中の出現ありなし(覚醒時)
持続時間通常数分以内長く遷延しやすい
意識しばしば完全消失部分的に保持
外傷・舌咬傷・失禁みられやすいまれ
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