学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第12章 ▸ 実地 / QO56P009
理由で解く 作業療法士
運動失調のある患者では転倒リスクを下げる環境調整が原則。トイレ・浴室の扉を内開きにすると、中で転倒した際に扉が開けられず救助が困難になるため『内開きへの変更』は誤り。
脊髄小脳変性症では小脳性運動失調により立位・歩行が不安定で、下肢III度は歩行に介助・支持を要する段階である。住環境整備は支持面・手すりの確保、立ち座りやまたぎ動作の負担軽減、転倒時の安全確保が目的となる。浴槽台やバスボードは高い浴槽のまたぎ・立ち座りを助け、横手すりは移動時の支持となり適切。しかし扉を外開きから内開きに変更すると、狭い浴室・トイレ内で人が倒れた場合に扉が身体に当たって開かず、外からの救助ができなくなる。したがって『内開きに変更する』が誤りである(安全上は外開きまたは引き戸が望ましい)。
| 扉形式 | 浴室・トイレでの適否 |
|---|---|
| 引き戸 | 最も安全(開閉に動作負担少・救助容易) |
| 外開き | 内部転倒時も外から開けられ可 |
| 内開き | 内部転倒時に開かず救助困難で不適 |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。