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理由で解く 作業療法士

QO56P006 作業療法治療学

出典:第56回作業療法士国家試験(2021)午後 問6
問題
痙直型四肢麻痺を呈する脳性麻痺児の姿勢保持の発達順で正しいのはどれか。
選択肢
1 A-B-C-E-D
2 A-B-E-C-D
3 B-A-C-E-D
4 B-A-E-C-D
5 B-A-E-D-C
解答
正解4(B-A-E-C-D)
解説

図A〜Eはいずれも腹臥位の姿勢。抗重力で頭部・体幹をどこまで持ち上げられるかで並べる。屈曲優位で頭を上げられない姿勢から、四肢の伸展、軽度の頭部挙上、肘支持、手支持へと段階的に進む。

姿勢発達の基本方向は頭尾方向(cephalo-caudal)で、抗重力での保持は頭部・上部体幹の制御から下方へ進む。本問の図A〜Eはすべて腹臥位であり、座位や立位は描かれていない。腹臥位で獲得される順は、屈曲が優位で頭を上げられないB(新生児期)→四肢が伸展し顔を横に向けたA→頭部を軽く挙上して上肢を前方に置くE→肘支持で胸部を挙上するC(on elbows)→手支持で肘を伸ばし体幹を高く挙上するD(on hands)となる。したがって『B-A-E-C-D』の選択肢4が正しい。痙直型四肢麻痺では発達が遅延・停滞しやすいが、獲得される順序自体はこの原則に従う。

✗ 1. 誤り
A-B-C-E-D
屈曲優位で頭部を挙上できないBが最初で、四肢が伸展したAはその後。AとBの順が逆であり、さらに肘支持のCが軽度頭部挙上のEより前に置かれている
✗ 2. 誤り
A-B-E-C-D
屈曲優位で頭部を挙上できないB(新生児期の腹臥位)が最初で、四肢が伸展したAはその後。AとBの順が逆
✗ 3. 誤り
B-A-C-E-D
頭部を軽く挙上して上肢を前方に置くEより、肘支持で胸部を挙上するCが先になっており、CとEの順が逆
✓ 4. 正しい
B-A-E-C-D
屈曲優位のB→四肢が伸展したA→軽度の頭部挙上のE→肘支持で胸部を挙上するC→手支持で体幹を高く挙上するDの順で、抗重力での姿勢保持が段階的に高まる
✗ 5. 誤り
B-A-E-D-C
手支持で体幹を高く挙上するDが、肘支持のCより先になっており、CとDの順が逆
ポイント
  • 発達は頭尾方向(頭部→体幹→下肢)
  • 臥位保持→座位→四つ這い→立位の順
  • 痙直型でも獲得順序の原則は同じ
比較表
抗重力姿勢保持の発達段階
段階姿勢
1腹臥位頭部挙上・肘支持
2座位保持
3四つ這い位保持
4立位保持
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