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理由で解く 作業療法士

QO56P007 作業療法評価学

出典:第56回作業療法士国家試験(2021)午後 問7
問題
58歳の女性。関節リウマチ。Steinbrockerのstage II、class 2。この患者の日常生活活動を図に示す。正しいのはどれか。
図
選択肢
1
2
3
4
5 5別冊 No. 1
解答
正解2(2)
解説

関節リウマチの関節保護では、強い把持・ひねり・尺側偏位を避け荷重を広い面に分散する動作が正しく、椀を手掌全体で下から支える保持(②)が適切である。

関節リウマチ(Steinbrocker stage II, class 2)では手指の変形進行を防ぐ関節保護が重要である。原則として、強い把持・ひねり(回旋)・尺側偏位を助長する動作を避け、荷重を大きな関節や手掌など広い面に分散させる。②の「椀を手掌全体で下から支える保持」は、荷重を広い面で受け個々の手指関節への負担が小さく、関節保護にかなう正しい動作である。一方、①瓶の蓋をひねる、③雑巾を絞る、④はさみを反復開閉する、⑤ポットの取っ手を握るは、いずれも手指関節への把持力・ねじれ・尺側偏位を助長する負担の大きい動作であり関節保護に反する。したがって正しいのは②。

✗ 1. 誤り
手指でつまんで蓋をひねる回旋動作。手指関節に強いねじれ・把持力がかかり尺側偏位を助長する。関節保護に反する
✓ 2. 正しい
手掌を上に向け、椀を下から手掌全体の広い面で支えている。荷重が分散され個々の手指関節への負担が小さい。関節保護の原則にかなう
✗ 3. 誤り
両手で強く握りねじる動作。手指・手関節に強い把持力とねじれが加わり変形を助長する。関節保護に反する
✗ 4. 誤り
柄の輪に手指を通して反復的に開閉する動作。手指関節に繰り返し負担がかかる。関節保護に反する
✗ 5. 誤り
5別冊 No. 1
取っ手を手指で握って把持する動作。小さな握りで手指関節に集中して負担がかかる。両手や手掌で支えるのが望ましく関節保護に反する
ポイント
  • 関節保護:大関節で荷重を分散
  • 尺側偏位を助長する力を避ける
  • 太柄・自助具・てこの利用で握力負担軽減
比較表
Steinbrocker分類の概要
分類内容
stage IX線変化なし(骨粗鬆のみ)
stage II軟骨下骨破壊軽度・変形なし
stage III軟骨・骨破壊、変形あり
stage IV強直
class 2日常活動ほぼ可能、一部制限
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