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理由で解く 作業療法士

橈骨遠位端骨折が短縮して治癒すると尺骨が相対的に長くなり(尺骨プラス変異)、尺屈で尺骨頭が手根骨に衝突して尺側部痛とクリックを生じる=尺骨突き上げ症候群。
画像は左手関節の単純X線2方向像で、遠位橈骨に骨折治癒後の変形・仮骨・皮質不整を認め、側面像では背側凸の変形(dinner fork様)を伴う。橈骨が短縮して治癒した結果、尺骨頭が橈骨関節面より相対的に遠位へ突出する尺骨プラス変異の状態となっている。この状態では手関節を尺屈すると突出した尺骨頭が手根骨(月状骨・三角骨)や三角線維軟骨複合体(TFCC)に衝突し、尺側部痛とクリック音を生じる。これが尺骨突き上げ(尺骨インパクション/アバットメント)症候群であり、橈骨遠位端骨折後の典型的合併症である。設問の「尺屈で尺骨頭部の疼痛とクリック」「手指機能障害はない」という所見はこの病態と一致し、正答は選択肢2となる。長母指伸筋腱断裂や正中神経損傷も橈骨遠位端骨折の合併症だが手指の運動・感覚障害を伴い設問と合わず、CRPSはびまん性の骨萎縮を、月状骨脱臼は側面像での手根骨転位を示すはずで、いずれも本画像・症状と整合しない。
| 合併症 | 特徴的所見 |
|---|---|
| 尺骨突き上げ症候群 | 尺屈時の尺骨頭部痛・クリック |
| 長母指伸筋腱断裂 | 母指IP伸展不能 |
| 正中神経損傷(手根管) | 橈側指しびれ・母指球萎縮 |
| CRPS(RSD) | 難治性疼痛・腫脹・皮膚変化 |
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