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理由で解く 作業療法士

QO56A034 作業療法治療学

出典:第56回作業療法士国家試験(2021)午前 問34
問題
痙縮治療について適切なのはどれか。
選択肢
1 内服治療は行わない。
2 温熱療法は禁忌である。
3 経皮的電気刺激を行う。
4 ボツリヌス毒素療法は上肢には有効ではない。
5 下肢筋力増強訓練は痙縮を増悪させるので避ける。
解答
正解3(経皮的電気刺激を行う。)
解説

痙縮治療は多面的。内服(抗痙縮薬)・ボツリヌス毒素・温熱・ストレッチ・電気刺激(TENS/拮抗筋刺激)などを組み合わせる。

痙縮に対しては、経口抗痙縮薬(バクロフェン等)や局所のボツリヌス毒素療法、装具、ストレッチ、温熱療法、そして経皮的電気刺激(TENS・拮抗筋への電気刺激)など複数のアプローチが用いられる。経皮的電気刺激は痙縮筋の緊張軽減や拮抗筋の賦活を目的に行われ、適切な治療である。温熱は筋緊張を緩め可動域改善に役立ち禁忌ではない。ボツリヌス毒素は上肢・下肢いずれの局所痙縮にも有効。筋力増強訓練が痙縮を必ず増悪させるという根拠はなく、機能改善のため実施できる。

✗ 1. 誤り
内服治療は行わない。
バクロフェンなどの抗痙縮薬が治療の一つで、内服は行われる
✗ 2. 誤り
温熱療法は禁忌である。
温熱は筋緊張緩和・可動域改善に有用で禁忌ではない
✓ 3. 正しい
経皮的電気刺激を行う。
TENSや拮抗筋への電気刺激は痙縮軽減に用いられる適切な治療
✗ 4. 誤り
ボツリヌス毒素療法は上肢には有効ではない。
上肢の局所痙縮にも有効で広く用いられる
✗ 5. 誤り
下肢筋力増強訓練は痙縮を増悪させるので避ける。
筋力増強が痙縮を必ず増悪させる根拠はなく、機能改善に有用で実施できる
ポイント
  • 痙縮治療は薬物(内服・ボツリヌス・ITB)+理学的手段の併用
  • 経皮的電気刺激(TENS/拮抗筋刺激)は痙縮軽減に有効
  • 温熱・ストレッチは筋緊張緩和に有用、筋力増強も否定されない
比較表
痙縮に対する主な治療
分類具体例
薬物(全身)経口抗痙縮薬(バクロフェン等)、髄腔内バクロフェン(ITB)
薬物(局所)ボツリヌス毒素療法(上肢・下肢とも有効)
物理・運動療法ストレッチ、温熱、経皮的電気刺激(TENS/拮抗筋刺激)、装具
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