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理由で解く 作業療法士

QO56A033 作業療法治療学

出典:第56回作業療法士国家試験(2021)午前 問33
問題
車椅子自走が移動手段である患者の外出について適切なのはどれか。
選択肢
1 バスは利用しない。
2 電車の乗降は自力で行う。
3 歩道よりも車道を通行する。
4 ティルト式普通型車椅子を使用する。
5 事前に多目的トイレの場所を確認する。
解答
正解5(事前に多目的トイレの場所を確認する。)
解説

車椅子外出支援ではリスク管理と環境の事前確認が基本。排泄環境(多目的トイレ)の位置確認は必須。

車椅子で外出する際は、移動経路の安全確保と利用施設の環境を事前に把握することが最優先となる。特に排泄は外出時間を左右するため、多目的(車椅子対応)トイレの位置を前もって確認しておくことが適切である。移動手段はノンステップバスや駅員の介助・渡り板などの社会資源を活用して選択肢を広げるべきで、危険な車道通行や無理な自力乗降は転落・事故のリスクとなり不適切。自走が移動手段なら駆動しやすい自走用標準型車椅子が適し、ティルト式は姿勢保持・介助向けである。

外出指導の中心は「使える設備を先に調べる」ことにある。路線バスはノンステップ化とスロープ板の常備が進み、高速・観光バスにもリフト付き車両がある。鉄道もバリアフリー化が進んだが設備は駅ごとに差があるため、初めて使う駅では渡り板の用意や介助を頼めるかを前もって確認しておくと安全である。なお車椅子使用者は道路交通法上は歩行者として扱われるため、歩道がある場所を車道で通行する必要はない。

✗ 1. 誤り
バスは利用しない。
ノンステップバス等で利用可能。移動手段を狭めるべきでない
✗ 2. 誤り
電車の乗降は自力で行う。
渡り板や駅員の介助を活用すべきで、無理な自力乗降は転落リスク
✗ 3. 誤り
歩道よりも車道を通行する。
車道は交通事故の危険が高く、歩道を通行する
✗ 4. 誤り
ティルト式普通型車椅子を使用する。
自走には駆動しやすい自走用標準型が適し、ティルトは姿勢保持・介助用
✓ 5. 正しい
事前に多目的トイレの場所を確認する。
排泄環境の事前確認は外出計画に必須で適切
ポイント
  • 外出前に多目的トイレ・段差・エレベーター等の環境を確認
  • ノンステップバス・駅員介助など社会資源を活用
  • 自走用途には自走用標準型車椅子が適する
  • 車椅子使用者は道路交通法上「歩行者」の扱い=歩道があれば歩道を通行
  • スロープ板・リフト・エレベーターなどバリアフリー設備の有無は経路ごとに事前確認
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