学習トップ理由で解く 作業療法士第12章 ▸ 一般 / QO56A031

理由で解く 作業療法士

QO56A031 作業療法治療学

出典:第56回作業療法士国家試験(2021)午前 問31
問題
うっ血性心不全の急性増悪時にみられるのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 浮腫
2 四肢冷感
3 体重減少
4 頸静脈圧低下
5 高ナトリウム血症
解答
正解1(浮腫)、2(四肢冷感)
解説

うっ血性心不全の急性増悪は「うっ血(体液貯留)」と「低心拍出(末梢循環不全)」の二面で捉える。浮腫と四肢冷感がその代表徴候。

心不全が増悪すると静脈系のうっ血が進み、前負荷増大により体液が貯留する。その結果として下腿浮腫・体重増加・頸静脈怒張(頸静脈圧上昇)・肺うっ血が生じる。同時に心拍出量が低下すると代償性に末梢血管が収縮し、四肢冷感や冷汗、脈圧低下をきたす。したがって『うっ血』由来の浮腫と『低心拍出』由来の四肢冷感の組合せが正しい。ナトリウムは体液貯留に伴い希釈され、低ナトリウム血症に傾きやすい点も要注意。

✓ 1. 正しい
浮腫
静脈系のうっ血・体液貯留により下腿などに浮腫が生じる
✓ 2. 正しい
四肢冷感
心拍出量低下に対する代償で末梢血管が収縮し四肢が冷たくなる
✗ 3. 誤り
体重減少
体液貯留のため体重は増加する。急な体重増加は増悪の指標
✗ 4. 誤り
頸静脈圧低下
右心系のうっ血で中心静脈圧が上がり頸静脈は怒張(圧上昇)する
✗ 5. 誤り
高ナトリウム血症
体液貯留による希釈性の低ナトリウム血症を生じやすい
ポイント
  • 心不全増悪=うっ血(浮腫・体重増加・頸静脈怒張)+低心拍出(四肢冷感・冷汗)
  • 体重の急増は体液貯留のサインで再増悪の早期指標
  • 希釈性の低ナトリウム血症を呈しやすい
比較表
うっ血性心不全増悪の病態と所見
病態主な所見
うっ血(体液貯留)下腿浮腫・体重増加・頸静脈怒張・肺うっ血(呼吸困難)
低心拍出四肢冷感・冷汗・易疲労・血圧/脈圧低下
電解質希釈性の低ナトリウム血症
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 作業療法士
App Store入手