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理由で解く 作業療法士

QO55P048 作業療法治療学

出典:第55回作業療法士国家試験(2020)午後 問48
問題
広汎性発達障害の説明で正しいのはどれか。
選択肢
1 女児に多い。
2 育児方法が発症に影響する。
3 障害は成人期までには消失する。
4 社会的コミュニケーションの障害はない。
5 小児期崩壊性障害は正常な発達の後に出現する。
解答
正解5(小児期崩壊性障害は正常な発達の後に出現する。)
解説

小児期崩壊性障害は、数年間の正常発達の後に急速な機能退行を示す広汎性発達障害の一型である。

広汎性発達障害(現在の自閉スペクトラム症などを含む概念)は、社会的コミュニケーションの質的障害と、興味・行動の限局・反復を中核とする神経発達の障害である。生物学的要因が背景にあり、育児やしつけといった養育態度が原因で発症するものではない。有病率は男児に多く、中核症状は生涯にわたり持続する。この群に含まれる小児期崩壊性障害(Heller症候群)は、生後2年程度は明らかに正常な発達を示した後に、言語・社会性・運動・排泄などの獲得済み能力が急速に失われる点が特徴で、「正常発達の後に出現する」という記述が正しい。作業療法士は生涯にわたる支援を前提に、感覚特性や環境調整を踏まえた関わりを行う。

✗ 1. 誤り
女児に多い。
広汎性発達障害は男児に多く、記述は誤り
✗ 2. 誤り
育児方法が発症に影響する。
生物学的要因が主で、養育態度が原因ではない
✗ 3. 誤り
障害は成人期までには消失する。
中核症状は生涯持続し、消失はしない
✗ 4. 誤り
社会的コミュニケーションの障害はない。
質的な社会的コミュニケーション障害が中核症状である
✓ 5. 正しい
小児期崩壊性障害は正常な発達の後に出現する。
数年の正常発達後に退行する特徴に合致
ポイント
  • 男児に多い/中核症状は生涯持続
  • 養育態度は発症原因ではない
  • 小児期崩壊性障害=正常発達後の退行
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