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理由で解く 作業療法士

QO56A030 作業療法治療学

出典:第56回作業療法士国家試験(2021)午前 問30
問題
二分脊椎のSharrardの分類で股関節屈曲・内転運動が正常で外転が作用し始め、短下肢装具を用いて杖歩行が可能となるのはどれか。
選択肢
1 Ⅱ群
2 Ⅲ群
3 Ⅳ群
4 Ⅴ群
5 Ⅵ群
解答
正解2(Ⅲ群)
解説

第Ⅲ群(概ねL4レベル)は大腿四頭筋が働き膝伸展が可能で、短下肢装具+杖で実用歩行が可能となる。

二分脊椎の麻痺レベルによるSharrardの分類を問う問題。Sharrard分類は残存する筋機能(麻痺高位)によりI〜VI群に分ける。第Ⅲ群は股関節屈曲・内転(腸腰筋・内転筋:L1〜L3)が正常で、外転筋(中殿筋:L4〜L5)が作用し始め、大腿四頭筋(L3〜L4)による膝伸展が保たれるレベルに相当し、短下肢装具(AFO)と杖により実用的な歩行が可能となる。麻痺高位が高い群ほど歩行に長下肢装具や車椅子を要し、低い群ほど歩行能力が高くなる関係を押さえることが要点。

✗ 1. 誤り
Ⅱ群
股関節屈曲・内転は可能だが膝伸展筋が働かず、歩行には長下肢装具などを要するレベルで記述に合わない
✓ 2. 正しい
Ⅲ群
股関節屈曲・内転正常、外転が作用し始め、大腿四頭筋機能で短下肢装具+杖歩行が可能で記述に一致
✗ 3. 誤り
Ⅳ群
より下位(L5〜S1)の残存で、装具がより軽度で歩行能力が高いレベルであり記述に合わない
✗ 4. 誤り
Ⅴ群
仙髄レベルの残存で足関節周囲筋も一部働き、ほぼ装具なしに近い歩行が可能なレベル
✗ 5. 誤り
Ⅵ群
最も下位でほぼ正常に近い運動機能を持つレベルであり記述に合わない
ポイント
  • Sharrard分類=麻痺高位による二分脊椎の機能分類(I〜VI群)
  • III群(概ねL4)=大腿四頭筋機能あり、短下肢装具+杖で歩行可能
  • 高位群ほど長下肢装具・車椅子、低位群ほど歩行能力が高い
比較表
Sharrard分類と歩行能力の目安
残存レベルの目安歩行
II群L1〜L2(股屈曲・内転)長下肢装具・実用性低い
III群L3〜L4(大腿四頭筋機能)短下肢装具+杖で歩行可能
IV群以降L5〜仙髄軽装具〜装具なしで歩行
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