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理由で解く 作業療法士

QO55P047 作業療法治療学

出典:第55回作業療法士国家試験(2020)午後 問47
問題
強迫性障害の患者に対する作業療法で適切なのはどれか。
選択肢
1 自由度の高い作業を提供する。
2 正確さを必要とする作業を提供する。
3 強迫行為が始まれば作業を中止させる。
4 強迫行為の原因についての洞察を促す。
5 作業工程の確認は作業療法士が本人に代わって行う。
解答
正解1(自由度の高い作業を提供する。)
解説

強迫性障害では完璧さや確認を強化しない配慮が要点で、正確さにこだわらず取り組める自由度の高い作業が適する。

強迫性障害の患者は、完璧主義や「間違えてはいけない」という強迫観念から、正確さ・確認を要する課題で不安と強迫行為が増強しやすい。作業療法では、細部の正確さや厳密な手順を求めず、多少の曖昧さや失敗が許容される自由度の高い作業を通じて、こだわりから離れ達成感を得られる体験を積むことが有用である。原因を直接追及する洞察や、強迫行為が出たら中止させるといった否定的・直面的な対応は不安を高め逆効果になりやすい。また作業療法士が本人に代わって確認を行うと、患者の回避・確認強迫を代行して強化してしまう。適切な作業設定と支持的関わりを通じ、不安に耐えながら作業を続けられる経験を支えることが治療的に働く。

✓ 1. 正しい
自由度の高い作業を提供する。
正確さや完璧さを求められず、こだわりから離れやすいため適切
✗ 2. 誤り
正確さを必要とする作業を提供する。
完璧主義・確認強迫を刺激し不安を強めるため不適
✗ 3. 誤り
強迫行為が始まれば作業を中止させる。
否定的対応で不安を高め治療関係を損なうため不適
✗ 4. 誤り
強迫行為の原因についての洞察を促す。
原因追及はかえって不安・反芻を強めやすく、作業療法場面では不適
✗ 5. 誤り
作業工程の確認は作業療法士が本人に代わって行う。
確認強迫を代行・強化してしまい不適
ポイント
  • 自由度が高く正確さを求めない作業が適する
  • 確認の代行は強迫を強化する
  • 強迫行為の中止指示や原因追及は逆効果
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