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理由で解く 作業療法士

QO55P046 作業療法治療学

出典:第55回作業療法士国家試験(2020)午後 問46
問題
心理的な外傷体験後の早期介入法として適切なのはどれか。
選択肢
1 デブリーフィング
2 心理的応急処置
3 集団精神療法
4 生活技能訓練
5 精神分析療法
解答
正解2(心理的応急処置)
解説

外傷体験直後の早期介入としては心理的応急処置(PFA)が国際的に推奨され、心理的デブリーフィングはむしろ推奨されない。

心的外傷体験の直後には、安全の確保・基本的ニーズの充足・安心感の提供を重視する心理的応急処置(Psychological First Aid:PFA)が、WHO等により推奨される標準的な早期介入である。PFAは無理に体験を語らせず、傾聴と現実的支援、適切な資源へのつなぎを行う。一方、体験直後に感情を強制的に想起・表出させる心理的デブリーフィングは、かつて用いられたがPTSD予防効果が乏しく、むしろ症状を悪化させうるとして現在は推奨されない。集団精神療法・生活技能訓練(SST)・精神分析療法は慢性期の治療やリハビリテーションに位置づけられ、外傷直後の早期介入には適さない。作業療法士も被災者・被害者支援では安全と日常性の回復を優先する姿勢が求められる。

✗ 1. 誤り
デブリーフィング
直後の強制的な体験想起はPTSD予防効果が乏しく有害となりうるため推奨されない
✓ 2. 正しい
心理的応急処置
安全確保・傾聴・現実的支援を柱とする早期介入の標準で、適切
✗ 3. 誤り
集団精神療法
一定の回復段階で用いる治療で、外傷直後の早期介入には適さない
✗ 4. 誤り
生活技能訓練
慢性期の社会機能回復を目的とするリハビリで、早期介入ではない
✗ 5. 誤り
精神分析療法
長期的な洞察志向の治療で、急性期の早期介入には不適
ポイント
  • 外傷直後=心理的応急処置(PFA)が推奨
  • デブリーフィングは非推奨(有害の可能性)
  • SST・集団/精神分析療法は早期介入ではない
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