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理由で解く 作業療法士

QO55A025 作業療法評価学

出典:第55回作業療法士国家試験(2020)午前 問25
問題
小脳性運動失調の検査の目的で正しいのはどれか。
選択肢
1 鼻指鼻試験で反復拮抗運動障害をみる。
2 線引き試験で運動変換障害をみる。
3 跳ね返り現象で運動分解をみる。
4 踵膝試験で測定障害をみる。
5 膝打ち試験で振戦をみる。
解答
正解4(踵膝試験で測定障害をみる。)
解説

踵膝試験(踵-膝-脛試験)は下肢の協調運動を調べ、目標へ正確に到達できるか=測定障害(dysmetria)を評価する。

小脳失調の各検査と、それが捉える徴候の対応を問う。踵膝試験は仰臥位で一側の踵を対側の膝に乗せ脛骨稜に沿って滑らせる下肢の協調運動検査で、目標到達の正確さ=測定障害(dysmetria、測定過大/過小)をみる。鼻指鼻試験も測定障害・企図振戦をみる検査で、反復拮抗運動障害(変換運動障害)をみるのは膝打ち試験や前腕回内外の反復(アジアドコキネジス)である。跳ね返り現象は反跳現象で、拮抗筋による制動不全(運動の抑制不良)をみる。

✗ 1. 誤り
鼻指鼻試験で反復拮抗運動障害をみる。
測定障害・企図振戦をみる検査。反復拮抗運動障害をみるのは膝打ち試験等
✗ 2. 誤り
線引き試験で運動変換障害をみる。
定めた線の間で止める運動制御をみるが、運動変換障害の評価が主目的ではない
✗ 3. 誤り
跳ね返り現象で運動分解をみる。
跳ね返り現象(反跳現象):拮抗筋による制動不全(抑制不良)をみる。運動分解をみるのではない
✓ 4. 正しい
踵膝試験で測定障害をみる。
下肢の協調運動で目標到達の正確さ=測定障害をみる
✗ 5. 誤り
膝打ち試験で振戦をみる。
前腕回内外の反復で反復拮抗運動障害(変換運動障害)をみる検査。振戦をみるのではない
ポイント
  • 踵膝試験=下肢の測定障害(dysmetria)
  • 膝打ち試験・回内外反復=反復拮抗運動障害
  • 反跳現象=拮抗筋の制動不全(抑制不良)
  • 鼻指鼻試験=測定障害・企図振戦
比較表
小脳失調の検査と徴候
検査評価する徴候
踵膝試験測定障害(下肢)
鼻指鼻試験測定障害・企図振戦(上肢)
膝打ち試験(回内外反復)反復拮抗運動障害
跳ね返り(反跳)現象拮抗筋の制動不全
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