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理由で解く 作業療法士

QO55A007 作業療法評価学

出典:第55回作業療法士国家試験(2020)午前 問7
問題
心電図をモニターしながら訓練を行った際の、訓練前と訓練中の心電図を図に示す。変化に関する所見で正しいのはどれか。
図
選択肢
1 二段脈
2 心房粗動
3 心室頻拍
4 STの低下
5 上室性頻拍
解答
正解4(STの低下)
解説

運動(訓練)中に出現するST部分の低下は心筋虚血を示す重要所見で、訓練の中止・軽減を要する。

訓練前は正常であった心電図が、運動負荷(訓練)中にST部分が基線より低下する変化を示す場合、これは心筋の需要増大に対して冠血流が追いつかない心筋虚血のサインである。運動中のST低下(水平型・下降型)は虚血の代表的所見で、リハビリテーションでは訓練の中止・強度調整と医師への報告が必要となる。図で訓練中に新たに生じているのはST低下であり、これが正しい所見。他の不整脈(二段脈・心房粗動・心室頻拍・上室性頻拍)はいずれもP波・QRS・RR間隔の異なる波形であり、この図の変化とは一致しない。

✗ 1. 誤り
二段脈
正常拍と期外収縮が交互に出る所見で、本図のST変化とは異なる
✗ 2. 誤り
心房粗動
鋸歯状のF波を呈するが本図には認めない
✗ 3. 誤り
心室頻拍
幅広QRSの頻拍で、本図の変化とは異なる
✓ 4. 正しい
STの低下
運動中に出現した心筋虚血を示す所見。本図の変化に一致
✗ 5. 誤り
上室性頻拍
narrow QRSの頻拍で、本図の変化とは異なる
ポイント
  • 運動中のST低下=心筋虚血のサイン
  • 出現時は訓練中止・強度調整と医師報告
  • 不整脈は波形・調律の異常でST変化とは区別
比較表
運動中に注意すべき心電図所見
所見意義
ST低下心筋虚血、負荷中止の指標
ST上昇貫壁性虚血・梗塞の可能性
心室性不整脈増加重症化リスク、中止基準
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