学習トップ理由で解く 作業療法士第11章 ▸ 実地 / QO54P004

理由で解く 作業療法士

QO54P004 作業療法評価学

出典:第54回作業療法士国家試験(2019)午後 問4
問題
心電図を図に示す。この心電図の所見で正しいのはどれか。2つ選べ。
図
選択肢
1 頻脈
2 心房粗動
3 PR間隔延長
4 上室性期外収縮
5 心室性期外収縮
解答
正解4(上室性期外収縮)、5(心室性期外収縮)
解説

基本調律の中に予定より早く出現する心拍(期外収縮)を認める。先行P波を伴う幅の狭い早期収縮が上室性期外収縮、先行P波を欠く幅広い奇異なQRSの早期収縮が心室性期外収縮である。

心電図判読では、まず基本調律(洞調律か)と規則性、次に早期に出現する異所性収縮の有無をみる。上室性期外収縮(PAC/上室期外収縮)は、洞結節以外の心房・房室接合部からの早期興奮で、異常な形または先行するP波を伴い、続くQRSは幅が狭い(心室内伝導は正常経路)。一方、心室性期外収縮(PVC)は心室起源のため先行P波を伴わず、QRS幅が広く(≧0.12秒)形も奇異で、しばしば代償性休止を伴う。本図ではこの2種類の早期収縮が確認できるため、上室性期外収縮と心室性期外収縮が正答となる。全体の心拍数は頻脈域ではなく、鋸歯状のF波(心房粗動)もなく、PR間隔の一様な延長(第1度房室ブロック)も認めない。

✗ 1. 誤り
頻脈
基本の心拍数は頻脈(概ね100/分以上)ではない
✗ 2. 誤り
心房粗動
鋸歯状の粗動波(F波)を認めない
✗ 3. 誤り
PR間隔延長
一定して延長したPR(第1度房室ブロック)は認めない
✓ 4. 正しい
上室性期外収縮
先行(異常)P波を伴う幅の狭い早期収縮を認める
✓ 5. 正しい
心室性期外収縮
先行P波を欠く幅広い奇異なQRSの早期収縮を認める
ポイント
  • 期外収縮=予定より早い異所性収縮
  • PAC:先行P波あり・QRS幅狭い
  • PVC:先行P波なし・QRS幅広く奇異・代償性休止
  • 心房粗動は鋸歯状F波、第1度ブロックはPR延長で鑑別
比較表
上室性期外収縮と心室性期外収縮の鑑別
項目上室性期外収縮(PAC)心室性期外収縮(PVC)
起源心房・房室接合部心室
先行P波あり(異常)なし
QRS幅狭い(正常)広い(≧0.12秒)
休止期不完全代償性が多い完全代償性が多い
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 作業療法士
App Store入手