学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第12章 ▸ 実地 / QO54P003
理由で解く 作業療法士

前腕回外10°・手関節掌屈0°で匙面を口に向けられない症例。柄に対して匙部を曲げた角度付きスプーンで回外の不足を代償する。
本症例の中核は前腕回外10°・手関節掌屈0°の可動域制限で、食物をすくった後に前腕を回外して匙面を口へ向けることができない。そのため匙が傾いて食物がこぼれ、口元へ運ぶために肩関節外転の代償運動が出現している。上肢の他の関節可動域と筋力は保たれているので、把持を助けるばね付き箸①や太柄スプーン③では問題の本質は解決しない。歯がなくきざみ食をすくって食べる必要があるため、刺して食べるフォーク②も適さない。④は木製の柄に対して匙部が角度をつけて(曲げて)接続されたスプーンで、前腕を回外できなくても匙面が上(口)を向くように補正でき、こぼさずに口へ運べる。匙面の向きが補正されることで、口に届かせるための肩関節外転の代償運動も軽減できる。したがって適切なのは④である。
| 制限された動作 | 代償する自助具の特徴 |
|---|---|
| 前腕回外 | 角度可変・屈曲柄のスプーン/フォーク |
| 把持力低下 | 太柄・万能カフ・ホルダー |
| リーチ低下 | 柄の延長・ロングハンドル |
| 巧緻性低下 | ばね付き箸・ピンセット型箸 |
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