学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第12章 ▸ 実地 / QO54A020
理由で解く 作業療法士
訪問を受け入れてくれている貴重な関係を土台に、まず本人のニーズ・困り事を引き出して信頼関係を深めるのがアウトリーチ支援の原則。強制的介入は関係を壊し引きこもりを悪化させる。
本症例は治療中断で症状が悪化し、被害関係妄想・注察妄想のため外出も困難な状況だが、多職種訪問支援チームの訪問は受け入れているという極めて重要な接点が保たれている。ACT等のアウトリーチ(訪問支援)の原則は、本人の主体性を尊重し、本人が困っていること・望んでいることを起点に信頼関係を構築することにある。したがって、根気よく本人の希望や生活上の困り事を引き出し関係を深める対応が最も適切である。服薬の強要、両親を伴う謝罪の強制、救急搬送などの強制的・侵襲的介入は、せっかく保たれている訪問受け入れの関係を壊し、被害妄想を刺激して引きこもりを悪化させる。訪問頻度を減らして待つ対応も、症状悪化中の患者を放置することになり不適切である。
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