学習トップ理由で解く 作業療法士第11章 ▸ 一般 / QO54A021

理由で解く 作業療法士

QO54A021 作業療法評価学

出典:第54回作業療法士国家試験(2019)午前 問21
問題
腋窩での体温測定で正しいのはどれか。
選択肢
1 側臥位では下方の腋窩で測定する。
2 体温計は腋窩の前下方から後上方に向かって挿入する。
3 発汗しているときはアルコール綿で腋窩を消毒してから測定する。
4 平衡温を測定する場合は3分間測定する。
5 麻痺のある場合は麻痺側で測定する。
解答
正解2(体温計は腋窩の前下方から後上方に向かって挿入する。)
解説

腋窩温は腋窩動脈に近い腋窩最深部で測る。体温計は前下方から後上方へ挿入して腋窩中央にプローブ先端を当て、上腕を体幹に密着させる。側臥位では下側の腋窩は圧迫され不正確。

腋窩での体温測定では、腋窩動脈に近い腋窩の最深部(中央)にプローブの先端が当たるよう、体温計を腋窩の前下方から後上方に向けて45度程度で挿入するのが正しい方法である。上腕を体幹に密着させ、汗があれば体温が奪われるためアルコールではなくタオル等で拭き取ってから測る(アルコールは気化熱で温度を下げるため不可)。側臥位では下方の腋窩は体重で圧迫され密着や循環が乱れて不正確になるため、上方(上側)の腋窩で測定する。腋窩温が体温計の実際の熱と平衡に達するには時間がかかり、平衡温(実測)の測定には約10分を要する。麻痺側は血流・発汗などの自律神経機能が障害され測定値が不正確になりやすいため、健側で測定する。以上より正しいのは選択肢2である。

✗ 1. 誤り
側臥位では下方の腋窩で測定する。
下側は圧迫され不正確。上方の腋窩で測定する
✓ 2. 正しい
体温計は腋窩の前下方から後上方に向かって挿入する。
腋窩最深部にプローブを当てる正しい方法
✗ 3. 誤り
発汗しているときはアルコール綿で腋窩を消毒してから測定する。
アルコールは気化熱で温度を下げる。タオルで拭き取る
✗ 4. 誤り
平衡温を測定する場合は3分間測定する。
平衡温(実測)には約10分を要する
✗ 5. 誤り
麻痺のある場合は麻痺側で測定する。
麻痺側は循環・自律神経障害で不正確。健側で測定する
ポイント
  • 腋窩温は腋窩最深部(腋窩動脈近く)で測る
  • 前下方から後上方へ挿入し上腕を体幹に密着させる
  • 側臥位では上側の腋窩、麻痺があれば健側で測定
  • 汗は拭き取る(アルコール不可)、平衡温は約10分
比較表
腋窩体温測定の要点
項目正しい方法
挿入方向前下方から後上方へ約45度
体位(側臥位)上側の腋窩で測定
発汗時タオルで拭く(アルコール不可)
平衡温約10分
麻痺がある場合健側で測定
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 作業療法士
App Store入手