学習トップ理由で解く 作業療法士第12章 ▸ 一般 / QO54A042

理由で解く 作業療法士

QO54A042 作業療法治療学

出典:第54回作業療法士国家試験(2019)午前 問42
問題
依存性薬物で重篤な離脱症状がみられるのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 大麻
2 覚醒剤
3 コカイン
4 モルヒネ
5 ベンゾジアゼピン系薬剤
解答
正解4(モルヒネ)、5(ベンゾジアゼピン系薬剤)
解説

重篤(生命に関わる)身体的離脱を来すのは中枢抑制系の薬物であるモルヒネ(オピオイド)とベンゾジアゼピン系(バルビツール類似の鎮静薬)である。

身体依存が強く重篤な離脱症状を起こすのは、中枢神経を抑制する薬物である。モルヒネなどオピオイドは退薬時に自律神経症状(発汗・散瞳・下痢・立毛・筋肉痛・不眠)が強く現れる。ベンゾジアゼピン系はGABA系を増強する鎮静薬で、急な中断でけいれん・振戦・不安・不眠・せん妄など重篤な離脱を来し、断薬は漸減が原則である。一方、大麻・覚醒剤・コカインは精神依存が主体で、離脱時は抑うつ・強い渇望・過眠・易疲労などがみられるが、身体的に重篤な離脱は比較的少ない。

✗ 1. 誤り
大麻
精神依存が主で、離脱は不眠・食欲低下・易刺激性など比較的軽度
✗ 2. 誤り
覚醒剤
精神依存が強いが離脱は抑うつ・過眠・渇望が中心で身体的離脱は軽い
✗ 3. 誤り
コカイン
作用時間が短く精神依存が強い。離脱はクラッシュ(抑うつ・疲労)で重篤な身体離脱は少ない
✓ 4. 正しい
モルヒネ
オピオイドで身体依存が強く、自律神経症状を伴う重篤な退薬症候を来す
✓ 5. 正しい
ベンゾジアゼピン系薬剤
中枢抑制薬で急な中断によりけいれん・せん妄など重篤な離脱を起こす
ポイント
  • 中枢抑制系(オピオイド・BZD)は身体依存が強く重篤な離脱
  • 興奮系(覚醒剤・コカイン・大麻)は精神依存主体で離脱は軽め
  • BZDの中止は漸減が原則
比較表
依存性薬物の依存・離脱の特徴
薬物主な依存離脱症状
モルヒネ(オピオイド)身体+精神重篤(自律神経症状)
ベンゾジアゼピン系身体+精神重篤(けいれん・せん妄)
覚醒剤精神抑うつ・過眠・渇望
コカイン精神クラッシュ(抑うつ・疲労)
大麻精神軽度(不眠・易刺激性)
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 作業療法士
App Store入手